家づくりをする際、住宅ローンの支払いを優先的に考える方は多いですが、一戸建てには住宅ローン以外にもさまざまなランニングコストがかかります。
ランニングコストについても事前に把握しておくことは、無理のない支払い計画において重要です。
こちらの記事では、一戸建てを買うときに考えるべき主なランニングコストについて詳しく解説します。
光熱費(電気・ガスなど)
一戸建ては集合住宅に比べて面積が広くなるため、電気代やガス代が高くなる傾向があります。
特に、冷暖房を使用する部屋が増えたり、部屋が広くなったりすることで、光熱費が増加しがちです。
住宅ローンに加えて、毎月の光熱費の支払いも多めに見積もっておきましょう。
対策としては、高断熱仕様の窓や断熱材を採用することで、冷暖房効率を高めて光熱費を節約することができます。
またオール電化の導入や、省エネ性能の高い給湯器を選択するのも有効です。
メンテナンス費用(屋根・外壁など)
家を維持するには、定期的なメンテナンスが必要です。
特に屋根や外壁は、日々の風雨や紫外線にさらされるため、10~15年ごとに塗り替えや修繕を行うのが一般的です。
外壁塗装には、100万円以上かかる場合もあります。
給湯器やエアコンなどの住宅設備も、経年劣化で故障することがあります。
交換費用は5万~20万円程度かかることが一般的です。
また、長期的にはキッチンやお風呂などの水回り設備の大型リフォームが必要になる場合もあります。
リフォームは、100万円以上と高額になることが多いです。
突然の出費に備えて少しずつ積立をしておくと安心です。
保険(火災保険・地震保険など)
一戸建てを購入する際は、火災保険や地震保険などに加入します。
特に住宅ローンを借りる場合、火災保険の加入が義務付けられていることがほとんどです。
火災保険では火災や落雷、水害などのリスクに備えますが、日本は地震が多い国であるため、地震保険を追加する方も少なくありません。
これらの保険料は年間数万円になりますが、万が一の災害時に大きな補償を受けられる点では、重要な費用です。
保険の種類や補償内容をよく検討し、自分の生活に合ったプランを選ぶようにしましょう。
税金(固定資産税・都市計画税)
家を所有すると、固定資産税や都市計画税の支払いが毎年必要です。
これらの税金は土地や建物の評価額に基づいて計算され、物件によって金額が異なります。
土地の固定資産税・都市計画税は、「固定資産税評価額(固定資産税路線価)」に税率を掛けて算出されます。
固定資産税評価額は、土地購入前にもインターネットで確認することができますので、後述するウェブサイトを是非チェックしてください。
家づくりの予算立てにおすすめサイト「ウチノカチ」「トチノカチ」
家づくりの資金計画を立てる際には、不動産の相場検索サービス、「ウチノカチ」「トチノカチ」を活用するのがおすすめです。
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もし希望のエリアで予算オーバーになってしまった場合、近くのエリアの相場を調べるなどの用途で利用できます。
「トチノカチ」では土地の「固定資産税評価額」や「相続税評価額」が調べられるため、購入前から将来の税金負担を見積もることができます。
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これらのツールを使って、より具体的で無理のない家づくりの資金計画を立ててください。
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