結婚したら必要な自動車保険の変更と見直しのポイント | スマネジ+

結婚したら必要な自動車保険の変更と見直しのポイント

結婚はおめでたいことですが、様々な手続きが求められて忙しくなります。自動車の任意保険も、結婚で手続きをしなくてはならないものの1つです。

自動車保険の場合は、住所変更や改姓だけでなく、補償や条件の変更も必要なケースもあります。この記事では、結婚したら行う自動車保険の変更と見直しのポイントを解説していきます。

契約者や契約自動車の情報を変更しよう

・住所変更

結婚して住所が変わったら住所変更の手続きが必要です。損害保険会社によっては、地域ごとに保険料に差を付けているところもあり、引っ越すことで保険料が変わり差額の支払いが必要なことも。住所変更しないで差額の保険料も支払っていない状態では、補償が受けられない最悪の事態も考えられます。

また、住所を変更していないと大切なお知らせも届かなくなります。満期の案内が届かないで更新手続きをせず、いつの間にか補償がなくなってしまってはとても危険です。

・改姓

結婚して名字が変わったら行うのが改姓の手続きです。変更しないで旧姓のままでも補償は受けられますが、保険金の支払いに時間がかかったり、申請時の提出書類が増えたりする可能性があります。

・ナンバプレート(登録番号)

結婚をして引っ越すと車のナンバープレートが変わる可能性があります。引っ越して自治体(市区町村)が変わっても、運輸支局の管轄が同じであればナンバープレートは変わりませんが、運輸支局の管轄外に引っ越すと、ナンバープレートも変わります。

ナンバープレートに変更があったら、これも損害保険会社に連絡することが必要です。

・所有者

結婚を機に、自動車の所有者を配偶者に変えることもあるでしょう。所有者の変更も損害保険会社への届出事項です。

各種条件を変更しよう

・運転者の範囲

自動車保険では契約時に運転者の範囲を選びます。運転者の範囲は、本人限定・夫婦限定・家族限定・限定なしの4種類が一般的です。運転者の範囲は狭いほど、保険料は安くなります。

限定なしであれば変更しなくても補償的には問題はありませんが、本人限定の状態で配偶者が運転して事故を起こしても一切補償されません。速やかに運転者の範囲を変更しましょう。

・年齢条件

自動車保険には、全年齢補償・21歳以上補償・26歳以上補償・30歳以上補償のような、年齢条件の区分もあります。年齢条件も範囲が狭いほど、保険料は安くなります。

26歳以上補償で契約していた場合、26歳未満の配偶者が運転して事故に遭っても補償は受けられません。夫婦の年齢に合わせた年齢条件への変更が必須です。

・使用目的

自動車の使用目的も、保険料に影響を与える項目です。「日常・レジャー」、「通勤・通学」、「業務」の3種類があります。車の使用頻度と事故のリスクは比例するので、「業務」は一番保険料が高く、「日常・レジャー」は一番安い保険料設定です。

これまでは「日常・レジャー」として使用していたのに、結婚後に「通勤・通学」で車を使用すると、事故があっても補償対象外になる可能性があるため、使用目的も速やかに変更しましょう。

逆にこれまで「通勤・通学」で利用していたのが、「日常・レジャー」へ変わった場合、使用目的を変更しなくても補償は受けられますが、ムダに保険料を払っていることになります。

・走行距離

損害保険会社によっては、走行距離も自動車保険の保険料に影響があります。「5,000km未満」、「5,000km~10,000km未満」、「10,000km以上」というような区分に分かれますが、もっと細かい区分をしているケースもあります。

この走行距離の決め方には、2つの方法があります。過去1年間の走行距離を申告する方法1年間の予定走行距離を申告する方法です。

過去1年間の走行距離を申告する方法では、どれだけ車に乗っても追加保険料はありませんし、走行距離が昨年より大幅に増えそうでも連絡は不要です。

一方で、1年間の予定走行距離を申告する方法では、区分の距離をオーバーすると追加の保険料支払いが発生したり、あまりにも悪質だと補償されなかったりします。現在の契約の走行距離が1年間の予定走行距離を申告する方法で、結婚して走行距離区分を超えそうな場合には連絡をしましょう。

実家の自動車保険の条件も見直そう

結婚前に実家住まいだった人は、実家の自動車保険も見直した方がいいでしょう。これまで実家の車を運転していた人が結婚して家から出ると、自動車保険の運転者の範囲・年齢条件・使用目的・走行距離が変わる可能性が高いからです。

車2台所有の場合は補償の重複に注意

結婚前からそれぞれ車を所有していて、結婚後も引き続きそれぞれの車を所有する場合、補償が重複しているかもしれません。重複しやすい補償は、人身傷害補償保険、ファミリーバイク特約、個人賠償責任危険補償特約などです。

・人身傷害補償保険

人身傷害補償保険には、契約自動車乗車中の事故のみ補償するタイプと、契約自動車以外の自動車乗車中や歩行中の自動車事故も補償するタイプの2種類があります。2台とも後者のタイプで契約していると、一部の補償が重複してしまいます。

・ファミリーバイク特約

ファミリーバイク特約は、自分や家族が原動機付自転車で事故に遭った際の補償です。どちらかの自動車保険に付加してあれば十分です。

・個人賠償責任危険補償特約

個人賠償責任危険補償特約は、人のものを壊してしまったり、他人にけがをさせてしまったりしたときの補償です。こちらも1つ契約があれば、家族全員が補償されます。

これらの補償は重複加入しても、補償額が2倍になるわけではないので、保険料の払い損です。しっかり見直すことで、ムダをなくして保険料の節約ができます。

自動車をしばらく手放すときは中断証明書を忘れずに

結婚を機に車を手放す選択をする人もいるかもしれません。そんなときはただ解約するだけでなく、中断証明書を発行してもらいましょう。

自動車保険にはノンフリート等級があり、無事故だと1年ごとに等級が上がり、保険料も安くなっていく仕組みです。6等級からスタートし、最高で20等級まであります。自動車保険を解約して8日以上たつと、7等級以上の等級は消滅し、再度自動車保険を契約するときにはまた6等級からスタートしなくてはなりませんが、中断証明書があれば解約したときのノンフリート等級を引き継ぐことができます。

中断証明書は10年間有効です。もう2度と車を所有しないと決意している人以外は、とりあえず中断証明書を発行しておくのがおすすめです。

結婚して最初に迎える満期前の自動車保険見直しは効果的

結婚をすると、自動車保険の内容や条件が大きく変わることがあります。自動車保険の保険料は損害保険会社によって差があります。これまで一番安い保険料だったとしても、内容や条件が変わることで他の自動車保険の方が安くなることは少なくありません。

自動車保険の見直しのベストタイミングは、満期の2ヶ月前です。結婚して最初に迎える満期の2ヶ月前に、自動車保険の一括見積り請求をして見直すことは、家計の節約にとても効果的です。

5万円以上安くなるケースも!

コメント

タイトルとURLをコピーしました