スマホのデータ通信料や光回線の利用料金は、定額制で使い放題となっていることが一般的です。
定額制なら使用量を気にする必要がなく、高額請求にびっくりさせられることもありません。
支払額もあらかじめ分かっているため、予算管理がしやすいというメリットもあります。
最近は電気料金の値上げで家計が苦しい人も増えていますが、電気代の定額料金プランはないのでしょうか。
電気代にも定額料金がある

電気代の料金プランは、使った分だけ支払う従量制がほとんどです。
しかし、電力会社の中には、従量制ではなく定額制の料金プランを採用しているところもあります。
東京電力のプレミアムプラン、myでんきのまとめてプラン、CDエナジーダイレクトのファミリープランなどが定額料金プランです。
無制限に電気使い放題となるプランはない
定額制の電気料金プランはありますが、スマホのデータ通信料や光回線の利用料金の定額プランとは異なる点があります。
定額で無制限に電気使い放題ではないのです。
定額制の電気料金プランは無制限で使い放題ではなく、一定の使用量までが定額となっています。
厳密に言うと定額制ではなく、定額従量制に該当します。
たとえば、東京電力のmyまとめてプラン(東京電力エリア)では、300kWhまでが定額、300kWh超からは従量料金です。
他社の定額制電気料金プランも同様で、どの会社も定額となるのは一定額までとしています。
残念ながら、定額で無制限に電気が使い放題となる料金プランは存在しません。
電気代の定額料金プランがおすすめの人
電気代の定額料金プランはお得なイメージがあるかもしれませんが、すべての人がお得になるわけではありません。
電気代の定額料金プランは、毎月の電気使用量の多い人におすすめです。
定額料金プランの場合、一定額を超えた後の従量料金の単価も割安に設定されているケースが多いのです。
電気使用量の多い家庭は、定額料金プランの方が電気代を安くできる可能性があります。
電気代の定額料金プランがおすすめできない人

逆に、電気使用量の少ない人だと、定額料金プランにすることで電気代が高くなってしまうかもしれません。
電気使用量が少なくても、定額料金は必ず請求されるためです。
また、季節によって電気使用量の差が激しい人も注意が必要です。
エアコンなどの冷暖房を使う夏と冬は定額料金プランで得をするかもしれませんが、電気使用量の少ない春と秋に損をするケースがあります。
季節によって出張などが増え、家を留守にする機会にバラつきが多い人も同様です。
定額料金プランを検討するときには、年間を通しての電気使用量を考慮して検討することが求められます。
値上げが続く電気代を抑えるのに効果的な3つの方法
ロシアのウクライナ侵攻や円安の影響などで、電気料金の値上げが続いています。
今はどの家庭でも電気代を抑えたいはずです。
今回は電気代を抑えのに有効な方法を3つ紹介します。
照明をLEDに切り替える
照明はそんなに電気代がかからないと思われがちですが、数が多くて使用時間も長いため、家庭での電気使用量は冷蔵庫の次に多い家電です。
白熱電球をLED電球に切り替えると消費電力は80%~90%もカットすることができます。
LEDの購入費用はかかりますが、LEDは寿命が長く、節電効果も高いため、簡単に元を取ることができます。
自宅の照明がLEDでないのなら、LEDに切り替えることで電気代の節約が期待できます。
古い家電を省エネ家電に買い替える

物を大切に使うことはいいことかもしれませんが、古い家電を使い続けることにはマイナス面もあります。
古い家電には消費電力が多くなる傾向があるためです。
たとえば、2019年年製の冷蔵庫は2009年製の冷蔵庫よりも約40~47%の省エネ、2019年製のテレビは2010年製のテレビよりも約42%の省エネとなっています(省エネポータルサイト)。
現在の家電が10年以上前のものだったり、不具合が起きていたりするなら、省エネ家電への買い替えを検討してみましょう。
特に消費電力が多いエアコンや冷蔵庫を省エネ家電に替えると、電気代の節約効果も高いです。
電力会社を見直す
以前は住む地域によって、契約できる電力会社は決められていました。
東京の人は東京電力、大阪の人は関西電力しか契約できませんでした。
しかし、2016年の電力小売全面自由化により、現在では消費者が電力会社を自由に選ぶことが可能です。
そして、電気料金は電力会社によって異なります。
つまり、電気料金プランによっては、電気料金を安くすることができるのです。
電力自由化後に700社以上の新電力が、電力の小売事業に参入しました。
多くの新電力は、顧客獲得のために大手電力会社よりも安い料金プランを掲げています。
電力会社を乗り換えれば必ず電気代が安くなるわけではありませんが、自分の生活スタイルに合った料金プランを選べば、電気代を抑えられます。
電気の比較サイトを利用して、自分に合った電気料金プランを探すのがおすすめです。
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