オール電化住宅の高い電気代を節約してもっと安くする5つの方法

エネルギー源が電力のみのオール電化住宅は、当然電気代も高くなります。

ガス料金がない分、電気代が高くなっても仕方ないとは分かっていても、もう少し安くしたいのがユーザーの本音ではないでしょうか。

「オール電化住宅は電気代が高すぎる!」

「オール電化住宅の電気料金をもっと安くする方法はないの?

このような不満や疑問を解消するため、この記事ではオール電化住宅の電気代を安くして節約する5つの方法を紹介していきます。

そもそもオール電化住宅とは?

オール電化住宅とは、ガスを使わずに熱源のすべてを電気のみでまかなう住宅のことです。

ガスを使わないので、ガスコンロの代わりにIHクッキングヒーター、給湯器の代わりにエコキュートなどが使われます。

ガスによる火を使うことがないため火災リスクを抑えられる反面、導入費用は高く停電時には弱いという特徴があります。

日本でオール電化住宅が増え始めたのは、2000年代になってからです。

マイボイスコムが2021年3月に行ったインターネット調査【 オール電化住宅 】に関するアンケート調査(第6回)によると、14.3%の人(7人に1人)がオール電化住宅に住んでいるようです。

オール電化住宅向けの電気料金プランがある

オール電化住宅はガスの代わりに電気を使うため、ガスと電気を併用する住宅に比べて電気代が高くなるのは当然です。

また、給湯器の代わりとなるエコキュートは深夜に電気でお湯を沸かすため、非オール電化住宅とは時間帯別の電気使用量が異なります。

そのため、電力会社によっては、オール電化住宅向けの料金プランを販売しています。

たとえば、東京電力の「スマートライフS」はオール電化住宅向けのプランです。

参照:東京電力エナジーパートナー

東京電力の一般的なプラン(スタンダードプランや従量電灯)だと、電力の使用量に応じて段階的に単価が上がる料金プランですが、この「スマートライフS」だと使用量ではなく使用時間帯によって単価が変動し、午前1時~午前6時の電力量の料金単価が安くなっています。

これによって、深夜に電気をたくさん使うエコキュートの電気料金を抑えることができます。

オール電化住宅の電気代を節約する5つの方法

オール電化住宅で電気代を節約する方法は、たくさんあります。

今回はその中でも、おすすめできる5つの方法を紹介していきます。

オール電化住宅はなるべく夜間に電気を使おう

オール電化住宅向けの電気料金プランは、夜間の単価が安くなっています。

なるべく夜間に電気を使うことで、電気料金を安くすることができます。

とはいえ、そのために深夜に起きて家事をしていては日中に活動できなくなってしまいます。

ですので、家電のタイマー機能を駆使して、節約しましょう。

炊飯器、食洗器、洗濯機などを電力量単価の安い時間帯にタイマーで使えば、労せずに電気料金を節約できます。

エコキュートは季節によってモードを使い分けよう

一般的に夏は冬に比べて、お湯の使用量が減ります。

夏場はお風呂を沸かさずにシャワーで済ませたり、手洗いや皿洗いで水を使ったりする人が多いからです。

エコキュートは夜間に電気で沸かしたお湯をタンクに貯めて使いますが、使わない分のお湯まで沸かすのは電気料金のムダでしかありません。

エコキュート内のお湯が多く余る季節は、エコモードを選択し、沸かすお湯の量を減らすことで電気代の節約になります。

ただ、タンク内のお湯がなくなってしまうと、電力量単価の高い日中に「沸き増し」することになり、本末転倒です。

エコキュートのタンク内のお湯は、ある程度の余裕をもった量にしておきましょう。

IHクッキングヒーターには熱伝導率の高い鍋が◎

IHクッキングヒーターでは、IH対応の鍋を使います。そのIH対応の鍋は、熱伝導率が高いものを選びましょう。

熱伝導率が高いと加熱時間が短くなるため、電気の使用量が減り時短にもなり一石二鳥です。

ちなみに、鍋に使われる材質を熱伝導率が高い順に並べると、銅→アルミ→鉄→ステンレスと続きます。

オール電化住宅なら太陽光発電の導入も検討の余地あり

太陽光発電はソーラーパネルを自宅の屋根などに敷き詰め、日中に降り注ぐ日光を電力に変換します。

オール電化住宅向けの電気料金プランだと、日中の電力量単価が高くなってしまいますが、太陽光発電だとちょうどその時間帯に発電できるので、オール電化住宅と太陽光発電はとても相性のいい組み合わせです。

太陽光は初期費用が高額で、元を取るのに時間はかかりますが、あまった電気を売ることもできるため、検討の余地はあると思います。

今では初期費用0円で太陽光発電を始められる方法もあります。

電力会社を変更すればラクして節約できるかも

これはオール電化住宅にかぎりませんが、電力会社を切り替えることで、電気料金を大きく削減できる可能性があります。

ガス料金がかからず、そのかわりに電気使用量が増えるオール電化住宅ほど、電力会社を切り替えることによる恩恵は大きくなります。

大手電力会社だけでなく、新電力会社でもオール電化住宅向けの電気料金プランを設けているところは多いので、まずはシミュレーションしてみるのがおすすめです。

電力会社の切り替えは、初期費用もかからないことが多く、想像以上に簡単な手続きで済んでしまうので、一番ラクな電気代の節約方法です。

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