自動車保険の加入時にはいくつかの告知事項があり、保険会社によっては運転免許証の色も告知事項の1つです。この運転免許証の色を嘘ついて契約すると不都合なことはあるのでしょうか。
この記事では、免許証の色をゴールドと嘘ついて自動車保険に加入したらどうなるのか、くわしく解説していきます。
運転免許証の色はグリーン・ブルー・ゴールドの3種類
日本の運転免許証の色には、グリーン・ブルー・ゴールドの3種類があります。免許証の色とは免許証全体の色ではなく、中央部のちょっと上の「〇年〇月〇日まで有効」と書かれている箇所の背景の色です。
3種類の色には、次のような意味があります。
- グリーン・・・新規運転者。免許証を取得して3年以内の人。
- ブルー・・・・初回更新者、一般運転者、違反運転者のいずれか。グリーンとゴールド以外のすべての人。
- ゴールド・・・優良運転者。5年間無事故無違反の状態で免許証を更新した人。
運転免許証を取得したばかりは誰でもグリーン、初回の更新でブルー、その後は事故や違反の有無でブルーかゴールドのどちらかの色になります。
ゴールド免許は事故や違反があるともらえないので、優良運転者の証です。
ゴールド免許だと自動車保険の保険料が安くなるゴールド免許割引
自動車保険によっては、ゴールド免許保持者の自動車保険の保険料を安くするゴールド免許割引が設けられています。ゴールド免許を持つ優良運転者は、事故を起こすリスクが低いと判断できるためです。
ゴールド免許割引の割引率は保険会社によっても違うのですが、保険料が20%近く割り引かれることもあります。
ゴールド免許と嘘つけば告知義務違反で保険金は支払われない!
おもに運転をする記名被保険者の免許証の色は、自動車保険加入時の告知事項です。ブルー免許なのに保険料を安くするために、ゴールド免許と嘘をついて自動車保険に加入すれば、告知義務違反となって保険金は支払われません。
割引率が大きくて魅力的なゴールド免許割引ですが、嘘をついて保険料を安くしても結局保険金が出ないのであれば本末転倒です。免許証の色をごまかすのは、絶対にやめましょう。
うっかりミスなら差額保険料を払って保険金が出るケースも?
運転免許証は3~5年ごとに更新があり、色が変わる可能性があります。自動車保険は基本的に毎年更新しますが、免許証の色がブルーに変わったことを忘れて、これまで通りのゴールドのままでうっかり更新してしまうケースもあるかもしれません。悪意がなく、うっかりミスで免許証の色を間違えて申告したと保険会社に認められれば、ゴールド免許割引分の保険料を支払った上で保険金が出ることもあるようです。
しかし、これはあくまでも例外で、基本的には告知義務違反で保険金は出してもらえません。うっかりミスを悪用してもばれる可能性は高いので、自動車保険の更新時にはしっかり免許証の色を確認しましょう。
免許証の色に間違いがあったら今すぐ保険会社に連絡を
ブルーまたはグリーンの免許なのに、ゴールド免許と申告していれば告知義務違反となり万が一のときに保険金は支払ってもらえません。
もしも現在加入している運転免許証の色に間違いがあると気づいたら、すぐに保険会社に連絡をし、訂正をしましょう。ゴールド免許割引分の差額の保険料を支払うことで、引き続き補償を受けられるようにしてくれるはずです。
保険期間中に免許証を更新して色が変わったらどうする?
自動車保険と運転免許証の更新時期が同じ人は多くないはずです。ほとんどの人は自動車保険の保険期間中に、免許証の更新を迎えます。保険期間中に免許証の色が変わったときにはどうしたらいいのでしょうか。
保険期間中に免許証の色が変わっても、特に保険会社への連絡は不要です。告知で求められているのは、あくまでも保険始期日時点での記名被保険者の免許証の色です。
保険期間中に免許証がゴールドからブルーに変わっても、ゴールド免許割引は引き続き適用され、次回更新からはブルー免許としての保険料になります。逆に保険期間中に免許証がブルーからゴールドに変わった場合も同じで、ゴールド免許割引が適用されるのは次回更新からです。
ゴールド免許割引以上に保険料を安くする方法
ゴールド免許割引は大きな割引制度ですが、自動車保険の保険料をもっと安くしたいのなら、他の保険会社の自動車保険と比較してみるのが一番です。
自動車保険の保険料は、保険会社によって全然違います。全く同じ補償内容であっても、保険料は何万円もの差があるケースも決して少なくありません。特に代理店型の自動車保険の保険料は高い傾向があるので、通販型(ダイレクト型)の自動車保険に切り替えると、かなりの金額を節約できる可能性大です。
他社の自動車保険の見積もりを取るのなら、手間をかけて1社ずつ請求するよりも、スクエアBang!の自動車保険一括見積もりサービスを利用した方が断然ラクに行えます。必要な情報を1度入力するだけで、加入可能な自動車保険の見積もりを無料で送ってもらうことができるので、保険料も時間も大きく削減することができるのです。見積もりは自分で入力した同一の補償内容で出されるので、保険料の比較も簡単に行えます。
見積もりも請求するときは、免許証の色を間違えないようにくれぐれも注意しましょう。
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