生命保険の保険期間の選び方|終身と定期はどっちがいい?

生命保険を検討する際に迷うことの1つが保険期間です。

保険期間をどれくらいにするのかで、保険料にも大きな違いがあります。

この記事では、生命保険の保険期間の選び方をファイナンシャルプランナーの私がくわしく解説していきます。

生命保険の保険期間はとても重要

生命保険を検討するときには、保険料や保障額ばかりに目が行きがちです。

どれだけの保障がいくらなのかは、確かに気になります。

しかし、生命保険を保険料や保障額だけで選ぶことはできません。

実は保険期間も、保険料や保障額と同じように、生命保険の重要な要素なのです。

どんなにいい生命保険でも、保障期間が終わってしまえば何の保障もなくなってしまうからです。

生命保険の保険期間は大きく分けると2種類

生命保険の保険期間を大きく分けると、終身保障と定期保障の2種類です。

終身保障は一生涯の保障で、定期保障は一定期間の保障です。

一生涯保障が続く終身保障の方がいいように思うかもしれませんが、一概にそうとは言い切れません。

終身保障と定期保障の特徴を見ていきましょう。

終身保障の特徴

終身保障は一生涯保障が続くので、長生きしても途中で保障がなくなる心配がありません。

解約しないで保険料を払っていれば、100歳になっても120歳になっても保障され続けます。

また、終身保障の生命保険には保険料の更新がないため、保険料がどんどん上がっていく心配も不要です。

一方で、保険料は定期保障よりも高くなっています。

死亡も医療も介護も、基本的には年齢とともにリスクは上昇するので、一生涯保障する終身保障は定期保障よりも保険金や給付金を支払う可能性が高いためです。

定期保障の特徴

定期保障には、10年や20年というように一定年数を保障する年満了と、60歳や65歳というように一定年齢までを保障する歳満了があります。

年満了の生命保険は、満期時に更新できるものも多くあります。

定期保険は保障期間が限られているので、終身保障よりも保険料は割安です。

満期を迎えたときに更新できるものもありますが、満期のたびに更新を繰り返していくと、トータルで支払う保険料は終身保障を超えるケースもあります。

更新にも限度があり、一定年齢を迎えると更新できなくなることがほとんどです。

保険期間は加入目的に応じて選ぼう

終身保障と定期保障は、それぞれにメリットとデメリットがあり一長一短です。

保険期間を終身保障と定期保障のどちらにするかは、生命保険の加入目的に合わせて選ぶのがいいでしょう。

終身保障と定期保障のそれぞれに向いているケースを紹介していきます。

終身保障の生命保険が向いているケース

亡くなるまでの保障が欲しいケース

亡くなるまでの保障を希望するなら、終身保障を選びましょう。

何歳まで生きるか分かりませんが、定期保障だと途中で保障が途切れる可能性があります。

中には90歳や95歳といった長期の定期保障もありますが、人生100年時代ですから終身保障に加入しておいた方が安心です。

葬儀費用や相続対策で死亡保険に入るケース

葬儀費用や相続対策目的で死亡保険に入る際も、終身保障の死亡保険(終身保険)がベストです。

定期保障だと予想以上に長生きしたときに、必要な保障を失うことになります。

満期を迎えてから新しく生命保険に加入しようと思っていても、高齢だと入れる生命保険がなかったり、健康状態で断られたりするかもしれません。

生命保険で運用をしたいケース

貯蓄性が高いのは、終身保障の死亡保険(終身保険)です。

終身保険であれば、解約払戻金が総払込保険料を超えるケースもあります。

逆に定期保障だと掛け捨てだったり、解約払戻金があってもわずかだったりすることがほとんどです。

保険料が上がらない安心感を重視するケース

更新のたびに保険料が上がっていく定期保障よりも、ずっと保険料が変わらない終身保障の方が、安心感があります。

その安心感を重視するなら、定期保障よりも終身保障の方が向いているでしょう。

定期保障の生命保険が向いているケース

当面の保険料を安く抑えたいケース

定期保障の一番のメリットは、保険料の割安さです。

とりあえず当面の保険料を抑えたいのなら、定期保障を選ぶことをお薦めします。

保険の種類や年齢にもよりますが、定期保障と終身保障で、保険料が数倍の差になることもあります。

一定期間のみの保障でいいケース

そもそも保障が一定期間で十分な場合には、定期保障の生命保険で十分です。

一家の大黒柱が子どもの小さいうちに加入するような保険金額の大きな死亡保険であれば、一生涯の保障は必要ないので定期保障がいいでしょう。

医療の進歩や社会保障に合わせて積極的に保障を見直したいケース

医療や社会保障は絶えず変化しています。

それらの変化に伴って、生命保険も変化するものです。終身保障に加入しても、数十年後にはその保障は不要になったり、新たな保障が必要になっていたりするかもしれません。

医療の進歩や社会保障に合わせて積極的に保障を見直していくつもりなら、終身保障よりも定期保障の方が向いています。

保険期間に迷ったときは保険のプロのアドバイスを聞こう

終身保障と定期保障のそれぞれが向いているケースについて説明しましたが、それでも迷うことがあるのが生命保険の保険期間です。

仮に定期保障にしようと決めても、10年満期と20年満期で迷うかもしれません。

保険期間をどのように選んだらいいのか迷うときには、保険のプロと相談して力を借りるのがおすすめです。

プロならではの視点で、自分では気づかなかった点も教えてもらうことができます。

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