わたしたちの生活に欠かせないスマートフォン。毎日のように充電していることと思います。
電気代が高くなっている今、スマホの充電で電気代がいくらになるのか気になる人も多いようです。
この記事では、スマホやモバイルバッテリーの充電をすると、いくらぐらいの電気代がかかるのかを解説していきます。
スマホの充電にかかる電気代
スマホのバッテリー容量を表す単位はmAh(ミリ・アンペア・アワー)です。
スマホの充電にかかる電気代は次の式で求められます。
バッテリー電力量(Wh)÷1,000×電気料金単価(円/kWh)=充電にかかる電気代
スマホやモバイルバッテリーに使用されているリチウムイオン電池の定格電圧は3.7V、現在の電気料金単価の目安は31円/kWhです。
バッテリー容量は機種によって異なりますが、今回はiPhone14で計算してみます。
iPhone14のバッテリー容量は3,279 mAhです。これを先ほどの式に当てはめてみましょう。
バッテリー電力量12.1323Wh ÷ 1,000 × 31円/kWh = 充電にかかる電気代0.3761013円
iPhone14が電池残量0%の状態で、フル充電したときにかかる電気代は1回約0.38円、毎日1回のフル充電を1ヶ月(30日)行っても、約11.3円です。
モバイルバッテリーの充電にかかる電気代
モバイルバッテリーの充電にかかる電気代も、スマホのときと同じ式で求めることができます。
モバイルバッテリーのバッテリー容量はピンキリですが、今回はバッテリー容量10,000 mAhで計算してみましょう。
バッテリー電力量37Wh ÷ 1,000 × 31円/kWh = 充電にかかる電気代1.147円
10,000 mAhのモバイルバッテリーが電池残量0%の状態で、フル充電したときにかかる電気代は1回約1.1円、毎日1回のフル充電を1ヶ月(30日)行っても、約34.4円です。
バッテリー容量が2倍の20,000 mAhであれば電気代も2倍、バッテリー容量が半分の5,000mAhであれば電気代も半分になります。
急速充電だと電気代も高くなる?
最近のスマホのほとんどは、急速充電に対応しています。短い時間で一気に充電できる急速充電はとても便利です。急速充電をした場合の電気代は、通常の充電と比べて高くなるのでしょうか。
急速充電は通常の充電よりも多くの電力を供給するため、消費電力は大きくなります。ということは電気代も高くなりそうなところですが、充電時間が短くなるため電気代は通常の充電とほぼ変わらないとされています。
スマホのバッテリー消費を抑える方法
スマホの充電にかかる電気代はたかが知れていますが、電池残量のムダ使いは避けたいところです。
スマホのバッテリー消費を抑える方法を紹介していきます。
画面の明るさを落とす
スマホの画面は明るい方が見やすいですが、明るくなるほどバッテリーの消費も大きくなります。画面が明るすぎるときは、明るさを落としましょう。画面が明るすぎると、目にも負担です。
省エネモードで使う
多くのスマホには、省エネモードや低電力モードといった機能が搭載されています。この省エネモードを使うと、電池の持ちがよくなります。
外出中に電池残量が少なくなったときにも便利な機能です。
アプリをしばらく使用しないときはタスクを終了させる
バックグラウンドに入っているアプリはすぐに使用できるように準備しているため、バッテリーを消費している状態です。
しばらく使わないアプリは、タスクキルなどで終了させましょう。
アプリの通知をオフにする
通知が多いと煩わしいですし、バッテリーも消費されます。
本当に必要なアプリのみ、通知をオンにしておくのがベストです。
Wi-FiやBluetoothを使わないときはオフにする
Wi-FiやBluetoothをオンにしていると、接続先を探すためにバッテリーが消費されます。
Wi-FiやBluetoothを使わないときは、オフにしておいた方がエコです。
位置情報は必要最低限に
位置情報サービスもGPSとの通信にバッテリーを使います。
やみくもにすべてのアプリで位置情報をオンにはしないで、本当に位置情報が必要なアプリのみオンにしましょう。
スマホ画面の自動ロックを設定する
スマホの画面を消さずに放置してしまうことありませんか。画面が消えていない状態だとバッテリーは消費されますし、セキュリティー的にも危険です。
スマホの自動ロック機能を使えば、画面操作が一定時間ないときに自動でスリープ状態になるので、バッテリーの無駄な消費を避け、セキュリティー的にも安心です。
不要なアプリはアンインストール
スマホのバッテリーは、使っていないアプリにも使われています。
定期的にアプリをチェックして、いらないアプリはアンインストールしておきましょう。
電気料金プランを見直して電気代を安くできる
電力会社を見直すことで、電気代を安くできる可能性があります。電力自由化後は電力会社を自由に選べるようになりました。自分の生活スタイルに合った電力プランを選び、電気代のムダをカットするのがおすすめです。
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