つけっぱなしの電気をこまめに消すと電気代の節約効果はいくら? | スマネジ+

つけっぱなしの電気をこまめに消すと電気代の節約効果はいくら?

エネルギー価格の高騰で、電気代は上昇を続けています。電気代が高くなれば、様々な方法で電気代の節約を行う人も増加します。

つけっぱなしの照明の電気をこまめに消すことは、小さな子どもでも思いつく節電方法です。そんなことでは大して節約にならないと思う人も多いと思うので、つけっぱなしの電気をこまめに消すことでの電気代の節約効果について調べてみました。

一般家庭の消費電力で照明器具の占める割合は2番目に多い!

一般家庭で一番電気代がかかる機器は何だと思いますか?

個人的にはエアコンかなぁと思っていたのですが、わたしの予想は見事に外れです。資源エネルギー庁が公表している資料によると、一般家庭での電気使用量が多い機器ベスト3は次のようになっています。

1位 冷蔵庫14.2%
2位照明器具13.4%
3位 テレビ 8.9%
出典:資源エネルギー庁 参考資料1 トップランナー基準の現状等について

瞬間的に大きな電力を消費するものではなく、使用時間の長い機器がベスト3です。わたしの予想したエアコンは4位で7.4%でした。

照明なんてほとんど電力を消費しないイメージがありましたが、個数が多く使用時間は長いため、1位の冷蔵庫に対してそれほど差のない2位でした。

年間の電気代が10万円だとすると、照明器具の電気代だけで年間13,400円も掛かっている計算です。侮れない金額ですし、照明器具の消費電力を減らす努力をする価値はありそうです。

照明1時間あたりの電気代はいくら?

照明器具にもいろいろな種類があり、消費電力もそれぞれ異なります。

今回はAmazonでよく売れている3種類の照明器具について、1時間あたりの電気代を計算してみました。なお、今回は1kWhあたりの電気料金25円での計算です。

LED電球

電球はLEDがかなり普及しています。このLED電球は6.9Wなので、1時間あたりの電気代は0.1725円です。

・LEDシーリングライト

リビングなどで使われるシーリングライトも、今ではLEDが主流です。このLEDシーリングライトは全灯時の消費電力が31Wなので、1時間あたりの電気代は0.775円です。

・丸形蛍光灯

LEDが主流になったとはいえ、今でも丸形蛍光灯のシーリングライトを使っている人は多くいます。この丸形蛍光灯の消費電力は68W(30W+38W)なので、1時間あたりの電気代は1.7円です。

LED電球とLEDシーリングライトの電気代は1時間1円以下とかなり安いことが分かりました。

LEDではない丸形蛍光灯はLEDの2倍以上の電気代ですが、それでも1時間で1.7円、1分あたりで計算すると0.03円以下です。

つけっぱなしの電気をこまめに消す場合の電気代の節約効果

1日の節約時間 15分 30分 60分
LED電球0.043円0.086円0.173円
LEDシーリング0.194円0.388円0.775円
丸形蛍光灯0.425円0.85円1.7円
小数点第4位を四捨五入

LEDではない丸形蛍光灯をこまめに消して、1日に15分の節電をしたとしても、節約額は0.5円にもなりません。それをがんばって1年続けても、節約額は155円ほどです。

こまめにスイッチをオフにすれば、ムダな電力をカットして節約にはなりますが、その額はわずかで、努力に対しての成果はかなり低いと認めざるを得ません。

さらに、蛍光灯はこまめに消すことで次のようなデメリットがあります。

蛍光灯は点灯時に電力消費が大きくなる

スイッチを入れた直後に、たくさん電力を消費するのが蛍光灯の特徴です。スイッチを入れたあと最大3秒間は、消費電力が2.2倍になると言われています。

わずか数秒の節電のために蛍光灯のスイッチを消したり付けたりしていると、かえって消費電力が増えてしまう可能性があります。

蛍光灯の寿命が縮む

蛍光灯はスイッチを1度オン・オフにするだけで、蛍光灯そのものの寿命が30分から1時間ほど短くなると言われています。その点を考えると、何分か部屋を離れる程度であれば、蛍光灯は消さずにつけっぱなしの方がよさそうです。

電気をこまめに消すよりもLEDを導入した方が節約効果は高い

節電の意識は節約だけでなく、環境配慮の面からも重要です。しかし、電気をこまめに消すだけではあまり効果がなく、蛍光灯の場合だと逆効果となる可能性すらあります。電気をこまめに消す意識は素晴らしいですが、意識以上に仕組みを変えてラクに節電・節約をしていった方がいいでしょう。

そういう意味では、やはり照明器具をLEDに切り替えることがおすすめです。さきほど比較したLEDシーリングと丸形蛍光灯の消費電力は、2倍以上の差がありました。1円程度の差でも、照明は毎日長時間使うので、長い目で見るとバカになりません。

それに蛍光灯よりもLEDの方が長持ちです。LEDはイニシャルコストが高くつきますが、意外と早く元を取ることができます。特に白熱電球は消費電力が高いので、積極的にLED電球に取り換えていきましょう。

電力会社の見直しはさらに電気代節約に効果あり

さらに電気代を節約するには、電力会社の見直しも不可欠です。今は一般家庭の電力会社も自由に選べるようになりました。自分の生活スタイルに合った電力プランを選べば、年間で数万円の節約も夢ではありません。

エネチェンジなら多くの電力会社を比較して、一番安い電力プランを選ぶことも簡単です。キャッシュバックなどの独自の特典も豊富にあるので、わたしもいつも利用しています。

電気はわたしたちの生活になくてはならないものですから、毎月の電気料金もできる限り抑えられるように工夫をしていきたいところです。

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