生命保険に加入すると、ネットや通販でないかぎり、担当者が付くのが一般的です。
この担当者がイヤなとき、どうしたらいいのでしょうか。生命保険の担当者を変更してもらうことはできるのでしょうか。
生命保険の担当者は変更してもらうことができる
生命保険の担当者も人ですので、相性が合わなかったり、不信感があったりすることもあります。
そのようなときに担当者を変えてもらうことは、基本的には可能です。
生命保険は長期にわたって契約が続くこともあり、担当者とは10年以上の長い付き合いになることも少なくありません。長い付き合いになるかもしれない生命保険の担当者に対してイヤな思いがあるのなら、変更してもらった方がいいかもしれません。
生命保険の担当者を変更したいときに避けるべき行為
まずは、生命保険の担当者を変更したいときに避けた方がいい行為を見ていきましょう。
とりあえず解約をする
担当者がイヤだから、とりあえず契約している生命保険を解約しようと考える人がいます。解約がダメなわけではないのですが、まずはその生命保険が自分に必要かどうかを考えることが重要です。
その生命保険が不要な物であれば解約してかまわないのですが、自分が必要としている生命保険であれば解約すべきではありません。
解約しても新たに加入すればいいと思うかもしれませんが、その方法には注意点があります。
保険料が高くなる可能性がある
年齢が上がると、生命保険の保険料は高くなるのが一般的です。解約してから同じ保険に入り直すと、保障内容や保険金額が変わらなくても保険料が上がってしまうかもしれません。
健康状態や職業によっては新たな保険に加入できない
生命保険を契約する際には、告知があります。
告知とは、被保険者の健康状態や職業などを保険会社に告げ知らせることです。生命保険には公平性が求められるため、保険会社は被保険者の健康状態や職業などを確認します。
健康状態が悪かったり、危険度の高い職業だったりすると、リスクが高いと判断されて、保険会社が保険契約を引き受けてくれません。
本人に担当者を変更したいとお願いする
担当者の変更を本人に直接伝えてもうまくいかないことが多いので、あまりおすすめできません。
担当者からすると、担当の変更は収入の減少や社内での評価が落ちることを意味します。そのため、できるかぎり担当者を変更しないで済むように、しつこく粘られたり押し切られたりする可能性は高いです。
それでも担当者変更を希望し続けると、関係悪化や不穏な空気になることもあるため、本人に直接伝えることは避けた方が無難です。
生命保険の担当者を変更するおすすめの2つの方法
生命保険の担当者を変更する方法としておすすめなのが、次の2つの方法です。
保険会社のコールセンターへ電話をする
担当者を変更したいときは、保険会社のコールセンターへ直接電話をかけましょう。
コールセンターのオペレーターに、現在の担当者で困っている理由を説明し、担当者の変更を希望していることを伝えます。担当者が生命保険会社に所属する従業員であれば、ほとんどはこの方法で担当者を変更してもらえるでしょう。
担当者が保険代理店のケースだと一筋縄ではいかないこともあります。しかし、今の保険会社はフィデューシャリー・デューティー(顧客本位の業務運営)に力を入れているため、強く要望することで代理店変更をしてくれる可能性は高くなります。
通常は、コールセンターへ電話をした後に担当者から連絡がくるはずです。できれば、それも避けたいところですので、コールセンターには「担当者からの連絡はやめてほしい」と合わせて伝えておくのがいいでしょう。
他の保険会社や保険代理店で見直して新たに加入する
現在加入している保険が自分のニーズと合っていないケースや、他社で入り直すことで保険料を安くできるケースでは、他の保険会社や保険代理店から新たな保険に加入することがおすすめです。
信頼できる保険募集人か、複数の保険会社を取り扱っている乗合代理店で相談するといいでしょう。
この時に気を付けたいのが、現在の保険契約を解約するタイミングです。新しく加入した保険の責任開始を迎えてから、解約手続きを行いましょう。
解約手続きでも、できれば担当者とかかわりたくないと思いますので、コールセンターに電話をして解約請求書を郵送してもらうのがベストです。
信頼できる保険の担当者の見分け方
せっかく担当者を変更しても、またイヤな担当者が付いてしまっては意味がありません。新しい担当者は、信頼できる人であってほしいはずです。
信頼できる保険の担当者を見分けるためには、実際に会話をしてみることが重要です。会話をしていく中で、次のような点を確認するといいでしょう。
・質問に対してちゃんと答えられるかどうか
・分からないことに対してはごまかさず分からないと言えるかどうか
・勧める保険のデメリットも伝えるかどうか
これらの点で不安を感じる人からは、保険を契約しない方がいいでしょう。
保険の募集人は、数えきれないくらいたくさんいます。保険の担当者とは長い付き合いになる可能性があるので、妥協せずに自分が信頼できる人を選ぶべきです。
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