住宅ローンの借り換えができる年齢は何歳まで?60代も可能? | スマネジ+

住宅ローンの借り換えができる年齢は何歳まで?60代も可能?

住宅ローンの借り換えは、支払額を削減したり、金利タイプや団信の内容を変更したりするのに有効な手段です。

住宅ローンは長期にわたるものなので、金利の変化やライフスタイルの変化によって、借り換えを検討する人も多くいます。

ところで、この住宅ローンの借り換えは、何歳まで行うことができるのでしょうか。60代や70歳以上の人でも借り換えられるのでしょうか。

住宅ローンの借り換えができる年齢は?

住宅ローンの借り換えができる年齢は金融機関によって異なりますが、ほとんどの金融機関の年齢制限は似たようなものです。

金融機関が住宅ローンの審査をするときに重視する年齢には2つの種類があります。

住宅ローンを借り入れる時点の借入時年齢と、返済が終わる時点の完済時年齢です。

借入時年齢

以前は借入時の年齢条件を65歳未満にしている金融機関が多かったのですが、最近では70歳未満や71歳未満まで引き上げているところも多くあります。60歳以降も働く人が増えていることや、寿命が延びていることが影響しているのでしょう。

60代前半であれば、ほとんどの金融機関で問題なく住宅ローンの借り換えを申し込むことが可能です。

60代後半でも借り換えられる金融機関は多くあり、いくつかの銀行では70歳でも借り換えられる可能性があります。

完済時年齢

住宅ローンの完済時年齢は、ほとんどの金融機関が80歳未満または81歳未満としています。

ソニー銀行は完済時年齢の条件がゆるく、85歳未満まで申し込み可能です。一方で、ろうきん(労働金庫)は、完済時の年齢上限を76歳未満としています。

60歳以上の人が住宅ローンの借り換えをするときの注意点

60歳以上であっても、住宅ローンの借り換えを検討することができます。

しかし、高齢になってからの借り換えには、いくつか注意すべき点があります。

収入が減っている

かつては60歳で定年退職をして年金暮らしをする人が多かったのですが、今は60歳以降も働く人が多数派です。

ただ、60歳以降は再雇用などで収入が大きく下がるケースも少なくありません。60歳代で住宅ローンの借り換えを検討したときに、収入が下がっているために、希望する金額の融資を受けられないことが考えられます。

職業面で審査に通らない

60歳以上だと仕事をしていてもパートやアルバイト、もしくは完全にリタイアして年金収入のみの人もいるはずです。

これは金融機関によって異なってくるところですが、パート・アルバイトや年金収入のみだと、収入にかかわらず住宅ローンの申し込みができないところもあります。

健康状態のリスク

年齢が高くなるほど、病気になるリスクは上がります。健康状態によっては団信に加入することができません。

団信とは、住宅ローンの契約者が亡くなったときに残債がなくなる保険です。

ほとんどの住宅ローンでは、この団信への加入が必須です。契約時に団信加入のために告知をしますが、健康状態によっては団信に加入できず、結果として住宅ローンの審査に通ることができません。

60歳以上に限った話ではありませんが、年齢が高くなるほど健康状態がネックで借り換えができないリスクも高くなります。

借り換えメリットが少ない

60歳以上になると、住宅ローンの残高や返済期間も残り少なくなっているケースが多いです。

一般的に住宅ローンの借り換えによってメリットが大きいのは、次の3つすべてに該当するときです。

 ・住宅ローンの金利差が1%以上ある
 ・返済期間が10年以上残っている
 ・住宅ローン残高が1,000万円以上ある

これら3つすべてに該当していなくても、借り換えることで節約できるケースはありますが、あまり節約にならなかったり、逆に損をしてしまったりするケースも考えられます。

借り換えで金利を大きく下げられ、毎月の返済額を下げられたとしても、新しい住宅ローンの契約時にかかる数十万の諸費用を考慮すると負担増となってしまうパターンです。住宅ローンを借り換えることでメリットがあるかどうか、金利だけでなく諸費用を含めたトータルの金額で検討することが重要です。

【まとめ】住宅ローンの借り換えは70歳までならできる可能性がある

住宅ローンの借り換えは、70歳までなら検討することは可能です。

ただ、年齢が上がるほど注意すべき点は増えてきます。また、借り換えを検討できることと、借り換えにメリットがあるかどうかは別の話です。

なぜ住宅ローンを借り換えるのか、目的をはっきりさせることが重要です。

もしも、返済額を削減して節約をすることが目的であるならば、金利や毎月の返済額だけでなく、借り換え時の諸費用も含めたトータルコストで検討する必要があります。

住宅ローンの借り換えを自分一人の力で検討するのには限界があるので、借り換えサイトでシミュレーションをしたり、住宅ローンのプロからのアドバイスを受けたりするのが成功への近道です。

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