冷蔵庫の大きさと消費電力は比例していると思っていませんか?実は小型冷蔵庫よりも大型冷蔵庫の方が、消費電力は少なく電気代も安いのです。
この記事では、冷蔵庫の電気代が1ヶ月でいくらなのかを、大型・中型・小型のそれぞれのサイズで比較してみます。
冷蔵庫は家電の中で一番電力を使っている
電源を入れっぱなしの冷蔵庫は、一般家庭の中で一番電気代がかかっている家電です。家庭の電気代の14.2%を冷蔵庫が占めています。
月の電気代が7,000円であれば、そのうちの約1,000円が冷蔵庫の電気代です。結構な額ですよね。
冷蔵庫の1ヶ月の電気代をサイズ別に比較
冷蔵庫の1ヶ月の電気代がどれくらいなのか、大型・中型・小型の3つのサイズで見てみましょう。メーカーや発売年がサイズごとに違っているとちゃんとした比較にならないので、我が家でも使っている三菱電機の2021年に発売された冷蔵庫で全サイズ統一しました。
1ヶ月の電気代は、メーカーが発表している年間消費電力を12ヶ月で割り、1kWh27円としての計算です。
厳密に言えば季節によっても電気代は変わるはずですが、今回は単純に12ヶ月で割っているので、あくまでも冷蔵庫の1ヶ月の電気代の平均額です。
大型冷蔵庫の1ヶ月の電気代
大型冷蔵庫として選んだのは、三菱電機のMR-WX52Gです。
容量は517Lで、4人~6人家族向けのサイズです。メーカーが発表している年間消費電力は265 kWhなので、12ヶ月で割って1kWhあたり27円をかけると、
265 kWh÷12ヶ月×27円=596.25
MR-WX52G の1ヶ月の電気代は約596円だと分かります。
中型冷蔵庫の1ヶ月の電気代
中型冷蔵庫として選んだのは、三菱電機のMR-C33Gです。
容量は330Lで、2人暮らし用のサイズです。メーカーが発表している年間消費電力は380 kWhなので、12ヶ月で割って1kWhあたり27円をかけると、
380kWh÷12ヶ月×27円=855
MR-C33Gの1ヶ月の電気代は855円だと分かります。
小型冷蔵庫の1ヶ月の電気代
小型冷蔵庫として選んだのは、三菱電機のMR-P15Gです。
容量は146Lで、単身者向けのサイズですが、最近はセカンド冷蔵庫として購入する人も多いようです。メーカーが発表している年間消費電力は、304 kWhなので、12ヶ月で割って1kWhあたり27円をかけると、
304kWh÷12ヶ月×27円=684
MR-P15G1ヶ月の電気代は684円だと分かります。
冷蔵庫のサイズと電気代は比例しない
3サイズの冷蔵庫の比較表は、次のようになります。
大型冷蔵庫 | 中型冷蔵庫 | 小型冷蔵庫 | |
製品名 | MR-WX52G | MR-C33G | MR-P15G |
容量 | 517L | 330L | 146L |
年間消費電力 | 265kWh | 380kWh | 304kWh |
1ヶ月の電気代 | 596円 | 855円 | 684円 |
表を見れば分かるように、電気代が一番安かったのは大型冷蔵庫です。
大型冷蔵庫MR-WX52Gの容量は、小型冷蔵庫MR-P15Gの3.5倍以上ありますが、それなのに電気代は安くなっています。
大型冷蔵庫の方が省エネ機能も優れているので、電気代も安くなるのだそうです。冷蔵庫の購入時は無理に小さいものにせず、スペースさえ問題なければワンサイズ大きめを選んだ方が、結果として安くすむ可能性があります。
冷蔵庫の電気代を安くする方法
冷蔵庫は常時コンセントにプラグを差しているので、こまめに電源を切るような節約はできません。
どのように冷蔵庫の電気代を安くしたらいいのでしょうか。
温度設定を調整する
冷蔵庫は温度設定を変更することができます。これを年中「強」設定のままにしていては、消費電力と電気代の無駄です。
基本的に温度設定は「中」で問題ありません。エコモードが搭載されている冷蔵庫は、積極的にエコモードを使うことで電気代を安くすることができます。
温かいものは冷やしてから入れる
温かい食材を冷蔵庫に入れるときは、しっかり冷ましてから入れるようにしましょう。
温かいものを急速に冷やす機能は消費電力も急激に増えるので、電気代を安くしたいなら極力使わない方が無難です。
設置場所に気を付ける
冷蔵庫は外気の影響を受けるものなので、直射日光の当たるところや熱源のそばは設置場所としておすすめできません。
可能であれば、コンロのそばも避けた方がいいでしょう。
古い冷蔵庫を省エネタイプに買い替える
家電は年々省エネ化が進んでいますが、特に冷蔵庫はその進歩が顕著です。10年以上前の冷蔵庫と比較すると、消費電力はかなり下がっています。
現在使っている冷蔵庫が10年以上前の古いものだったら、買い替えることで電気代を安くできる可能性があります。
冷蔵庫内に詰め込みすぎない
冷蔵庫の中に物を詰め込みすぎると、庫内の冷気の循環がうまく機能しないことがあります。庫内の冷気の循環がうまく機能しないと、電力を余計に消費することになってしまいます。特に、冷気の吹き出し口の前はふさがないように注意が必要です。
また、冷蔵庫の中に物を詰め込みすぎると、ドアを開けてから食材を探す時間も長くなります。ドアを開けている時間が長くなれば、庫内の冷気が逃げてしまい、再度冷やすために電力を消費し、電気代も高くなります。
冷凍庫の中はなるべく詰め込む
冷蔵庫の中に物を詰め込むのはNGですが、冷凍庫はなるべくものを入れた方が電気代の節約になります。凍った食材が保冷材の役割を果たしてくれるからです。
電気料金プランを見直す
今は電力会社を自由に選ぶことが可能です。大手電力会社よりも安い料金プランの新電力はたくさんあります。自分の生活スタイルに合った電気料金プランに乗り換えられれば、冷蔵庫の電気代だけでなく、家庭全体の電気料金を大幅に削減できる可能性があります。
わたしもこれまでに5回ほど電力会社の乗り換えをしていますが、そのたびに電気代を安くすることに成功しています。
電力会社を乗り換えても停電のリスクは大手電力会社と変わらないし、電力会社が破綻しても電気の供給がいきなりストップすることもありません。まだ、大手電力会社のままの人やしばらく乗り換えていない人は、積極的に電気料金プランを見直すことがおすすめです。
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