自動車を売ったり廃車したりするのは頻繁にあることではないので、どのような書類や手続きが必要なのか分からないことばかりですよね、
この記事では、車の売却時や廃車時に必要な自動車保険の手続きについて、くわしく解説していきます。
車の売却時や廃車時には自動車保険の手続きが必要
車の売却時や廃車時には、様々な書類や手続きが必要です。
それらの手続きは車の買い取りや廃車をしてくれる業者に任せてしまう人が多いかもしれません。
しかし、そのような業者も自動車保険（任意保険）の手続きまでは代行してくれないはずです。
自賠責保険の解約は代行してもらえても、自動車保険の手続きは自分で行う必要があります。
売却時や廃車時に必要な自動車保険の手続き
売却時や廃車時に必要な自動車保険の手続きは、ケースによって異なります。
車に乗る予定がないケース
もう車に乗らない人や、しばらく乗る予定がない人は、自動車保険を解約する必要があります。
自動車保険の解約方法は、書類でのやりとりが必要なところもあれば、電話1本で完結するところもあり、保険会社によって異なります。
ただ、どのような解約方法であっても、手続きを行えるのが契約者本人であることは共通しています。
自動車保険の解約時には必ず中断証明書をもらおう
自動車保険を解約する際に忘れてはいけないのが、中断証明書の発行です。
自動車保険にはノンフリート等級という制度があり、無事故で更新していくと等級が上がり保険料の割引率が高くなっていきます。
自動車保険を解約してしばらくすると、このノンフリート等級はリセットされてしまうのですが、中断証明書があれば10年間は解約前の等級を継続することができます。
もう車を運転するつもりのない人も、環境が変わったり気が変わったりする可能性もあるので、とりあえず中断証明書は発行しておきましょう。
自動車保険の等級は、同居の親族なら引き継ぐことが可能です。
高齢で運転免許証を返納し、もう車に乗ることはない人であっても、子や孫に等級を引き継ぐことがあるかもしれないので、やはり中断証明書はもらっておきましょう。
別の車に乗り換えるケース
これまでの車を手放して別の車に乗るケースでは、車両入替という手続きが必要です。
車両入替とは、自動車保険の対象となる車を入れ替えることです。
車両入替を行うことで、これまでの等級を引き継ぐことができます。
車両入替の手続きは、納車の前に行うことができます。
新たに所有する車が届いたらすぐにでも乗りたいでしょうから、納車前に余裕をもって車両入替の手続きをしておきましょう。
なお、自動車保険の保険料は車種によっても異なるので、車両入替を行うと保険料が変わる可能性大です。
自動車保険の手続きをしないと大変なことに
車の売却時や廃車時には自動車保険の手続きをしないと、大変なことになる可能性があります。
車に乗る予定がないケース
車を手放しても連絡しないかぎり、保険会社はそのことを知るすべがありません。
自動車保険の契約は続いていますので、保険料も請求され続けます。
自動車保険の保険料をクレジットカード払いや口座振替にしている場合、対象の車がなくても自動で保険料が落ち続けてしまいます。
保険料を年払いで支払い済みの場合も、保険期間が1ヶ月以上残っている状況での解約であれば解約払戻金を受け取ることが可能です。
しかし、解約手続きが遅れれば解約払戻金は減っていき、最終的には0円になってしまいます。
無駄な保険料を払ったり、受け取れる解約払戻金を減らしたりしないためにも、解約連絡は速やかに行うのが吉です。
新たな車に乗り換えるケース
先ほど説明したように、今の車を手放して別の車に乗り換える場合には、車両入替の手続きをしなければなりません。
この手続きをしなければ、手放した車の自動車保険が継続するだけです。
新たな車は自動車保険に未加入状態なので、もし事故に遭っても自動車保険からは何の補償もなく、保険金は一切出ません。
保険料が無駄になるだけならともかく、自動車保険未加入という大変危険な状態になってしまうので、車両入替は忘れずに手続きをしましょう。
車の売却や廃車で損をしない方法
車を乗り換えるときは古い車を下取りに出すのが手っ取り早いのですが、下取り価格は低く抑えられてしまうことが少なくありません。
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