車の運転をほとんど、あるいはまったくしていないペーパードライバーの方も、車を運転するときには自動車保険に加入していないと心配ですよね。
この記事では、ペーパードライバーの自動車保険の重要性や注意点について解説していきます。
ペーパードライバーこそ自動車保険がより必要
もう何年も運転していないペーパードライバーの方も、生活環境の変化によって車を運転することになるかもしれません。
ペーパードライバーの中には、運転技能が未熟だったり、運転中に焦ってしまったりする人も多く、頻繁に車を運転している熟練ドライバーに比べれば、運転操作を誤って事故を起こしてしまうリスクも高いです。
ペーパードライバーこそ事故を起こしてしまう可能性は高いので、自動車保険は一般ドライバー以上に必要と言えるでしょう。
ペーパードライバーが運転することになったときの注意点
今まで運転していなかったペーパードライバーが車を運転することになった場合、自動車保険の運転者限定と年齢条件には注意が必要です。
・運転者限定
自動車保険は、運転者の範囲を限定することで保険料を安くできます。夫が運転する車の自動車保険が本人限定になっていると、夫本人以外の人が運転したときの事故は補償されません。
ペーパードライバーの妻が夫の車を運転するようになったら、自動車保険を本人限定から夫婦限定へ変更することが必要です。
・年齢条件
自動車保険の年齢条件には、「全年齢補償」、「21歳以上補償」、「26歳以上補償」、「30歳以上補償」などの区分があります。若年齢層ほど事故を起こすというデータがあるため、若年齢層をカバーする区分ほど保険料は高くなります。
車を運転することになったペーパードライバーが、自動車保険の年齢条件に該当しているかどうかの確認が必要です。年齢条件から外れていると保険金は1円も出ませんので、その場合には年齢条件を変更しましょう。
ドライバー保険や一日自動車保険の活用も
自動車保険には、一般的な自動車保険だけでなく、ドライバー保険や一日自動車保険というものもあります。
・ドライバー保険
ペーパードライバーが他人の車を運転する機会が増えてきたなら、ドライバー保険への加入も選択肢の1つです。ドライバー保険は車両ではなく、運転するドライバーに対して掛ける保険で、1年単位で契約します。
・一日自動車保険
ペーパードライバーがたまに運転するだけなら、一日自動車保険もいいかもしれません。
一日自動車保険は、一日または数日間限定の自動車保険です。コンビニやスマホで手軽に加入でき、保険料も500円程度から用意されています。
運転する都度加入することになりますが、運転の頻度が少ないのなら保険料を安く抑えられる可能性があります。
ドライバー保険や一日自動車保険の注意点
ドライバー保険や一日自動車保険は使い方によっては便利なのですが、気を付けなければならない点があります。
ドライバー保険と一日自動車保険は、自分や配偶者が所有する車は補償対象外です。ペーパードライバーが自分や配偶者の車を運転するのなら、一般的な自動車保険でカバーできるようにしましょう。
また、ドライバー保険には車両保険が付いていないので、その点にも注意が必要です。
ペーパードライバーを自動車保険の記名被保険者にできる?
自動車保険の契約には、記名被保険者が必要となります。記名被保険者とは、契約車両を主に運転する人のことです。
車を主に運転するのがペーパードライバーであれば、もちろん記名被保険者にすることができます。
しかし、主に運転するのが他のドライバーであるならば、ペーパードライバーを記名被保険者にすることはできません。
ウソをついてペーパードライバーを記名被保険者にするのはNG
ペーパードライバーは車をほとんど運転していないか、まったく運転していない人なので、5年以上無事故無違反の人が所持できるゴールド免許になっている人も多いはずです。記名被保険者がゴールド免許であれば、自動車保険のゴールド免許割引が適用され、保険料は安くなります。
自動車保険の保険料を安くするために、ほとんど運転することのないペーパードライバーの家族を記名被保険者にしたらどうなるのでしょうか。
記名被保険者は、自動車保険の告知事項です。告知事項である記名被保険者を主に運転しないペーパードライバーにすることは、明らかな告知義務違反です。
自動車保険の契約そのものを強制解除されるおそれがあります。また、事故のときに保険金が出ない可能性は高いです。保険料を安くするために、ウソをついてペーパードライバーを記名被保険者にするのは絶対にやめましょう。
保険料を安くしたいのならウソをつくのではなく、自動車保険を見直した方がいいです。
自動車保険の保険料を安くする方法
自動車保険は自賠責保険と違って、保険会社によって保険料に差があります。まったく同じ補償内容の自動車保険であっても、保険会社を変えるだけで保険料を大きく削減できる可能性があるのです。
中には、保険会社の見直しで5万円以上も保険料削減できるケースもあります。
保険代理店やディーラー経由で加入する代理店型の自動車保険よりも、ネット上や郵送で保険会社と直接契約をするダイレクト型の自動車保険の方が、保険料は安いのが一般的です。
自分の自動車保険が他の保険会社だといくらになるのか、まずは一括見積もりをしてみるのがおすすめです。
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