プリウスは自動車保険の保険料が高いって本当?その理由は?

トヨタのプリウスは、自動車保険の保険料が高いと聞いたことはありませんか。

このプリウスの保険料が高いという噂が本当なのか、またその理由を解説していきます。

自動車保険の保険料は車の形式によって異なる

自動車保険の保険料は、補償内容、ノンフリート等級、年齢条件、使用目的、年間走行距離などの様々な要因によって決められています。

そして、補償対象となる車の形式も保険料を決める要因の1つです。

これまでの保険金支払い実績が多い車の保険料は高くし、少ない車の保険料を安くしているのです。

車の形式ごとの事故リスクを分類した形式別料率クラスというものがあります。

型式別料率クラスとは

型式別料率クラスは、車の形式ごとの事故リスクをクラス分けしたものです。

形式別料率クラスでは、「対人」、「対物」、「人身傷害」、「車両」の4つの補償ごとに1~17のクラスに分けられていて、数字が大きいほど事故リスクが高く、自動車保険の保険料も高くなります。

なお、車にはユーザ層の違いなどもあるため、型式別料率クラスが高いと安全性能が低いというわけではありません。

プリウスの保険料は本当に高いの?

 プリウスの自動車保険の保険料が高いというのが本当かどうか、それは形式別料率クラスを見ることで判断できます。

形式別料率クラスの数字が大きければ、事故リスクが高い車で、保険料も高くなるからです。

プリウスと他の人気車種の形式別料率クラスを比較してみます。

 車名   (形式) 対人  対物  人身  車両 
プリウス (ZVW60)  7  7  9 10
ヤリス  (MXPJ10)  5  5  7  6
アクア  (NHP10H)  6  6  9  5
ノート  (E13)  6 11  8 11
参照:損害保険料率算出機構

これを見るかぎり、プリウスと他の人気車種の形式別料率クラスに大きな差は見られません。

ヤリスと比較すると、どのクラスもプリウスの方が高くなってはいますが、どれも17段階のうちの真ん中あたりのクラスです。

つまり、プリウスの自動車保険の保険料が高いという噂は正しくないことが分かります。

プリウスの保険料が高いと言われている理由

プリウスの自動車保険の保険料は、他の車と比べて特に高くはありませんでした。

それなのに、どうしてプリウスは保険料が高いと言われることがあるのでしょうか。その理由を考えてみました。

プリウスでの事故の印象が強い

高齢ドライバーがアクセルとブレーキを踏み間違えて起こす事故は、ニュースでよく目にします。

そのニュース映像で、事故を起こした車がプリウスであることも少なくありません。

プリウスミサイルという揶揄された言葉まであります。

そのため、プリウスは事故が多いという印象が強く残っている人が多いのかもしれません。

プリウスは販売台数が多い

プリウスはハイブリッド車の先駆けとして人気の車種です。

これまでに200万台をはるかに超えるプリウスが国内で販売されてきました。

プリウスが事故に遭っているのを見かけたこともあるかもしれませんが、プリウスの事故率が高い訳ではなく、そもそも道路を走っているプリウス自体が多いのだと考えられます。

プリウス=高齢ドライバーと連想されやすい

プリウス購入者の65%が50歳以上と言われています。

プリウスの価格はゆとりのあるシニア層向けですし、乗車人数の面でも子持ち家族よりも年配の夫婦に向いている車です。

高齢ドライバーの事故が多いため、高齢者が多く運転しているプリウスに事故が多いと連想されてしまっている可能性もあります。

プリウスの維持費を安くする方法

プリウスはハイブリッド車で燃費がよく、エコカー減税のメリットも享受できるため、他の車に比べれば維持費は抑えられる車です。

とは言っても、維持費は馬鹿にならないので、ムダな維持費は削っていきたいところです。

プリウスの維持費を安くするおすすめの節約方法は、自動車保険の見直しです。

補償内容を見直す

自動車保険の補償を充実させれば、当然ながら保険料は上がります。

無駄な補償にまで保険料を払うのはもったいないので、自分に本当に必要な補償のみ加入しましょう。

特に見直しを検討したい補償は、搭乗者傷害保険と車両保険の2つです。

搭乗者傷害保険は人身傷害保険の上乗せのような補償です。

両方に加入すれば保障は厚くなりますが、保険料を抑えたいのなら人身傷害保険のみの加入でもいいでしょう。

車両保険を付けると保険料は跳ね上がります。

車両保険には、補償範囲を抑えて保険料も安くなるエコノミー型もあります。

そもそも自分に車両保険が必要かどうか、必要だとしてもエコノミー型で間に合うのではないかをよく検討する必要があります。

年齢条件と運転者の範囲を見直す

年齢条件や運転者の範囲は、自動車保険の保険料を決める要因です。

子どもの就職や結婚で家族構成が変わったときには、自動車保険の年齢条件と運転者の範囲を見直すことを忘れないでください。

保険会社を見直す

自動車保険は自賠責保険とは違って、保険会社によって保険料が違います。

補償内容や各種条件が同じであっても、保険会社を変えるだけで保険料が安くなる可能性があります。

自動車保険には代理店を介して加入する代理店型と、インターネットや郵送で加入するダイレクト型の2種類があります。

一般的には、代理店型よりもダイレクト型の自動車保険の方が保険料は安いです。

代理店型の自動車保険に加入しているのなら、ダイレクト型の自動車保険の保険料を確認してみましょう。

年間で5万円以上も保険料が安くなるケースもあるので、やらない手はありません。

5万円以上安くなるケースも!

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