一番使われている冷房はエアコンですが、それ以外にも冷房器具はあります。
その冷房の1つが冷風扇です。
この記事では、冷風扇の電気代、メリットとデメリットについて解説し、クーラー並みに涼しい冷風扇トップ3を紹介します。
冷風扇とは
冷風扇とは水を使って冷やした空気を送る冷房器具です。
水は気体になって蒸発するときに熱を奪う性質があり、冷風扇はこの性質を利用しています。
水分を含ませたフィルターに風を当てて蒸発させることで空気の熱を奪って冷やし、それを外に送っているのです。
冷風扇と冷風機の違い
冷風扇と冷風機は名称が似ているので混同しがちですが、異なる冷房器具です。
冷風機はスポットクーラーとも言われ、エアコン同様にコンプレッサーを使って空気を冷やしています。
冷風機と一般的なエアコンとの違いは、室内機と室外機が一体になっているところです。
冷風扇と冷風機は名称や移動できる点は似ていますが、冷風扇は扇風機に、冷風機はエアコンに近い冷房器具と言えます。
冷風扇の電気代は高い?
冷風扇は水の気化熱を利用して空気を冷やしているため、それほど電力を消費しません。
コンプレッサーを使っているエアコンや冷風機に比べると、冷風扇の電気代はかなり安いです。
冷風扇のメリット
設置が簡単で購入してすぐに使える
エアコンのような設置工事が不要なのは、冷風扇のメリットです。
冷風扇はコンセントにプラグを差し込めば使えるので、購入してすぐに使用することができます。
エアコンのように取り付けしてもらうまで何日も待たされることはありません。
初期費用とランニングコストが安くすむ
冷風扇は5,000円~20,000円程度のものが多く、エアコンや冷風機と比較すると購入費用は安くすみます。
電力消費量も少ないため、ランニングコストも抑えられます。
場所を移動して使うことができる
エアコンは設置できる場所が限られ、部屋によっては設置することができません。
一方で、冷風扇は電源さえあればどこでも使用可能です。
冷風扇には床置きタイプだけでなく、小型の卓上サイズもあります。
卓上サイズはもちろん、床置きタイプでも5kg~8kg程度なので、場所を移動させて使用できます。
床置きタイプにはキャスターが付いていて、移動させやすいものもあります。
廃熱が不要
エアコンや冷風機は、コンプレッサーで空気を冷やす際に熱が発生します。
そのため、エアコンは室外機から、冷風機は本体の背面から温風が排出されます。
冷風機はダクトを使って排熱をしないと室温が上がってしまいますが、水の気化熱で空気を冷やす冷風扇は熱が発生しないので排熱も不要です。
冷風扇のデメリット
部屋全体の室温を下げることはできない
冷風扇にエアコンほどの冷房能力はなく、部屋全体を冷やすことはできません。
あくまでも、冷たい風を直接浴びたい人向けの冷房器具です。
湿度が上がる
水の気化熱を利用する冷風扇を使用すると、湿度が上がります。
湿度が高くなると汗をうまく蒸発させられなくなり、体感温度は上がってしまいます。
冷風扇使用時には、換気をするなどの湿度対策が必要です。
給水をしなければならない
冷風扇を使うためには、タンクへ給水しなければなりません。
タンクの水がなくなると冷風を送ることができなくなってしまいます。
定期的に清掃が必要
冷風扇は水を使うため、定期的な清掃が必須です。
放っておくとカビや菌が繁殖し、におったり健康に害を及ぼしたりする可能性があります。
どの冷房器具も清掃は必要ですが、冷風扇はその頻度が多くなってしまうので、こまめな清掃や手入れが苦手な人は、冷風扇以外の冷房がいいかもしれません。
クーラー並みに涼しい冷風扇トップ3
冷風扇はクーラーのように部屋全体を涼しくすることはできません。
それでも冷えた空気を直接浴びれば、クーラー並みに涼しく感じることはできます。
クーラー並みに涼しい冷風扇トップ3を紹介します。
山善 冷風扇 FCR-G403
山善の冷風扇 FCR-G403は、涼しく心地よい変化のある風を送ってくれます。
左右への自動スイング機能が付いていて、風量も3段階で調節できます。
キャスター付きで移動しやすく、給水タンクは取り外し可能なので手入れもしやすい冷風扇です。
ラドンナ パーソナルクーラー FN12
卓上タイプの小型冷風扇で人気なのは、ラドンナのパーソナルクーラー FN12です。
おしゃれな見た目で、水量が一目で分かり、LEDでライトアップすることもできます。
小型なので体全体に冷風を当てることはできませんが、冷風扇を置くスペースがない人や、デスクワーク時に使用したい人におすすめです。
おおたけ 冷風扇リモコン付きMAR-123
おおたけの冷風扇リモコン付きMAR-123は、風量が強く、冷たい風を送ってくれるのが魅力です。
給水タンクが大容量なので、こまめに給水をする必要もありません。
3段階の風量と3つのモードで、好みの冷風を浴びることができます。
給水タンクもフィルターも外すことができ、手入れもしやすい冷風扇です。
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