運転免許証の色は、自動車保険の保険料を決める要素の1つです。
無事故無違反の優良ドライバーであるゴールド免許保持者は、ほとんどの自動車保険で割引を受けることができます。
自動車保険の保険期間中に、運転免許証を更新してゴールド免許になったら、途中からでもゴールド免許割引の適用を受けることはできるのでしょうか。
ゴールド免許だと自動車保険の保険料は安くなる
ゴールド免許は、運転免許証を保有して5年以上無事故無違反であることが条件です。
5年以上も無事故無違反のゴールド免許保持者は、自動車保険を使うリスクも低いと判断できるため、各保険会社は自動車保険の保険料の割引をしています。
ゴールド免許割引の割引率は、保険会社や契約内容によっても異なりますが、数%~20%を超えることもあります。
仮に自動車保険の年間保険料が10万円で、ゴールド免許割引の割引率が20%だった場合、年間で2万円も保険料が安くなるので、ゴールド免許か否かはかなり大きな差となります。
保険期間の途中にゴールド免許になっても保険料は安くならない
車をメインで運転する記名被保険者の運転免許証の色は、自動車保険の契約時や更新時の告知事項です。
しかし、自動車保険の保険期間の途中に運転免許証を更新してゴールド免許になったら、その時から保険料は割引されるのでしょうか。
残念ながら、保険期間中にゴールド免許割引を適用することはできません。
ゴールド免許割引を適用できるのは、自動車保険の次回更新時からです。
保険期間中にゴールドからブルーになっても保険料は変わらない
ゴールド免許保持者も事故や違反を犯すと、ブルー免許になることがあります。
保険期間中にゴールド免許からブルー免許になった場合も同様で、次回更新時まではゴールド免許割引が適用され、保険料が上がるのは次回更新時からです。
そのため、保険期間中に運転免許証の色が変わったとしても、そのことを保険会社に連絡する必要はありません。
更新を待たずにゴールド免許割引を適用させる裏ワザ
ゴールド免許だと場合によっては20%以上も保険料が安くなるため、次回更新を待たずにすぐにゴールド免許割引を適用したいと考える人もいるかもしれません。
通常は、ゴールド免許割引の適用を次回更新時まで待つ必要があるのですが、すぐに割引を受ける裏ワザも存在します。
それは、中途更改という方法です。
自動車保険の中途更改とは
自動車保険の中途更改とは、保険期間の途中で加入中の自動車保険を解約して新たな自動車保険に加入することです。
中途更改を行うことで、自動車保険の次回更新を待たず、すぐにゴールド免許割引の適用を受けることができます。
しかし、自動車保険の中途更改にはデメリットもあるので注意が必要です。
中途更改のデメリット
等級の更新に関して不利がある
自動車保険にはノンフリート等級があり、保険を使わずに更新を迎えると等級が上がって保険料の割引率も上がっていきます。
1年更新の自動車保険で無事故であれば1年ごとに等級は上がりますが、中途更改をしてしまうと等級は引き継げますが、等級が上がるタイミングが遅れてしまいます。
たとえば、保険期間の10ヶ月目で中途更改をすると、次に等級が上がるのは中途更改してから12ヶ月後なので、22ヶ月間同じ等級が続いてしまうのです。
また、中途更改前の保険期間中に事故で保険を使っていた場合は、中途更改した時点ですぐに等級がダウンして割引率が下がってしまうので、どちらにしても不利があります。
年払保険料の解約返戻金が少なくなる可能性がある
自動車保険料を年払いで支払っている場合に中途更改をすると、解約返戻金があったとしても減らされてしまいます。
保険期間のちょうど半分である半年で中途更改しても、年払保険料の半分(50%)が戻ってくるわけではなく、30%程度しか戻ってこないのです。
記名被保険者を変更する場合は保険期間中でも免許証の色で保険料が変わる
保険期間中に、車をメインで運転する記名被保険者が変わる場合もあると思います。
このような場合には、記名被保険者の免許証の色によって保険料も変更されます。
ブルー免許でもゴールド免許割引が適用できることがある
実は、ブルー免許でもゴールド免許割引の適用を受けられるケースがあります。
それは運転免許証の色が変わる更新期間中に自動車保険の更新があるケースです。
運転免許証の更新期間は、誕生日の前後1ヶ月間です。
仮に免許証の更新期間が1/1~3/1でその期間中に自動車保険の更新があり、今回の更新で免許証の色がブルーからゴールドもしくはゴールドからブルーに変わる場合、更新する自動車保険はゴールド免許割引を適用することがほとんどの保険会社で可能です。
つまり、運転免許証の更新期間中に自動車保険の更新がある場合、運転免許証の更新期間中の一部の期間だけでもゴールド免許であれば、自動車保険の更新時にブルー免許であってもゴールド免許割引を適用することができます。
自動車保険の更新に合わせて、運転免許証の更新時期を調整する必要はないのです。
ゴールド免許でなくても自動車保険の保険料を安くすることはできる
自動車保険の保険料を決めるのは、運転免許証の色だけではありません。
同じ補償内容であっても、保険会社によって保険料が大きく異なることもあるのです。
様々な保険会社で見積をすることで、保険料をムダに多く払うことを防ぎ、節約をすることができます。
場合によっては5万円以上の節約になることもあるので、自動車保険の更新が近づいたら、一括見積もりをすることがおすすめです。
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