最近の自動車保険には必ずと言っていいほどロードサービスが付いてきます。
バッテリー上がりやガス欠などのトラブルで役に立つので、もうJAFは必要ないと思う方もいるかもしれませんが、必ずしもそうとは言い切れません。
自動車保険のロードサービスとJAFの違いを説明し、どのような人がJAFに入った方がいいのかを解説していきます。
自動車保険のロードサービスとJAFの大きな違い
自動車保険のロードサービスとJAFには大きな違いがあります。
自動車保険のロードサービスは『契約車両』が対象なのに対して、JAFは『人』が対象です。
JAFに加入していれば、レンタカーや自分が運転していない同乗中の車でもサービスを受けることができます。
自動車保険のロードサービスの方が優れている点
自動車保険のロードサービスは基本的に無料
自動車保険のロードサービスは、ほとんどが無料で付帯されています。
自動車保険の保険料を支払えばロードサービスが無料で付いてくるので、JAFのように入会金や年会費は不要です。
レッカー搬送やガス欠時のサービスが手厚い
自動車保険のロードサービスは各社で内容に差がありますが、JAFに比べるとサービスが手厚い傾向にあります。
たとえば、JAFは会員だとレッカー搬送で15㎞まで無料ですが、自動車保険のロードサービスだと50㎞や100㎞まで無料となっていることも珍しくありません。
ガス欠時の給油もJAF会員は10Lの燃料代が実費負担ですが、自動車保険のロードサービスだと保険期間中1度にかぎり10Lまで無料としているところもあります。
宿泊費用や帰宅費用がカバーされることも
事故や故障で車が動かなくなって、宿泊を要したり、電車や飛行機などで帰宅したりすることになったとき、自動車保険のロードサービスによっては宿泊費用や帰宅費用をカバーしてくれます。
中には同伴していたペットの預かり費用まで負担してくれるロードサービスもあります。
これらのサービスはJAFにはないので、この点に関しては自動車保険のロードサービスの方が優れています。
JAFの方が優れている点
利用回数の制限がない
自動車保険のロードサービスは、保険期間中1回限りといった制限が多いのですが、JAFのサービスは利用回数が無制限です。
2回目だからといって有料になることはありません。
対応範囲が広い
JAFは自動車保険のロードサービスに比べて、サービスの対象が広い傾向があります。
タイヤチェーンの着脱や、雪道やぬかるみからの引き上げなどは、ほとんどの自動車保険のロードサービスが対象外です。
しかし、JAFであればそれらも対応してもらえます。
優待サービスが充実している
JAFに加入すると、各種優待サービスを利用することができます。
グルメ・ショッピング・テーマパーク・レジャーなどの様々な割引を受けられるのは、JAFに加入する人にとって大きな特典です。
JAFの優待サービスのくわしい情報は、JAFナビというサイトで確認できます
対応が早い
これは地域・気象・交通事情によっても変わりますが、一般的にはJAFの方が対応は早いことが多いようです。
JAF到着❗
— うぇんじ (@8feet3wt) March 4, 2021
早い❗️
すぐに直せる程度で良かった~😆 pic.twitter.com/aDHVpZIf2Y
初コメ失礼します。社用車にて先日高速でパンクしまして保険会社へロードサービス依頼したしたら、JAFに入っていらっしゃったらそちらの方が駆けつけるの早いですと言われJAF手配しました。30年で3回だけJAF使っています!毎年ウイスキー一本分の出費ですね💦
— NEOGIGS (@hide87166) December 8, 2022
自動車保険のロードサービスに電話をしても、場合によってはJAFの方が早いと勧められるケースもあるようですね。
自動車保険のロードサービス+JAFで無料サービスの適用範囲が拡大される
自動車保険のロードサービスとJAFは競合関係にありそうですが、実は多くの自動車保険はJAFと提携しています。
JAFと自動車保険のロードサービスの両方に加入することによって、無料サービスの適用範囲が拡大されます。
レッカー搬送を無料でしてもらえる距離が伸びたり、作業料金が4,000円まで無料になったりします。
JAFと提携している損害保険会社は、以下の14社(2022年12月現在)です。
- あいおいニッセイ同和損害保険
- イーデザイン損害保険
- AIG損害保険
- 共栄火災海上保険
- JA共済(全国共済農業協同組合連合会)
- セゾン自動車火災保険
- 全国自動車共済協同組合連合会
- 全日本火災共済協同組合連合会(日火連)
- 損害保険ジャパン
- 大同火災海上保険
- 東京海上日動火災保険
- 日新火災海上保険
- 三井住友海上火災保険
- 三井ダイレクト損害保険
JAFに加入した方がいい人
自動車保険のロードサービスだけでは不安な人
自動車保険のロードサービスは適応範囲が限られていたり、無料での利用回数に制限があったりします。
そこに不安を感じる人は、JAFに加入しておいた方が安心です。
故障の多い車に乗っている人
当然のことながら、旧車や年式の古い車は故障するリスクが高くなります。
いくら整備していても故障のリスクをゼロにすることはできません。
故障しやすい車や調子の悪い車に乗る人は、JAFへ加入しておいた方がいいでしょう。
車のキーインロックやライト消し忘れが多い人
ついうっかり車の鍵を車内に閉じ込めてしまったり、ライトを消し忘れてしまったりすることが多い人も、JAFへ加入することをおすすめします。
ほとんどの自動車保険のロードサービスでは、キーインロックやバッテリー上がりは、保険期間中に1回のみしか無料にならないからです。
会員になれば何度でも無料で対応してくれるJAFを重宝するはずです。
雪道で運転することが多い人
自動車保険のロードサービスで対象外となっていることが多いのが、雪道でのトラブルです。
雪国や豪雪地帯の方だけでなく、車でスノースポーツに出かける人もJAFを検討してみてください。
JAFは会員でなくても利用できるけど料金が高い
JAFのサービスは、会員以外でも利用することができます。
ただ、料金は高いです。
JAF会員であれば無料で対応してもらえるトラブルでも、非会員は約2万円~3万円の料金がかかります。
JAFの個人会員の入会金は2,000円(初年度のみ)、年会費は4,000円です。
JAFを1度でも利用するなら、会員になっておいた方が絶対にお得です。
自分の加入している自動車保険のロードサービスを確認して、必要性を感じたらJAFにも加入しておきましょう。
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