エアコンの冷房と除湿(ドライ)で電気代が安いのはどっち?

梅雨も明けて猛暑日が続くこの季節、毎日エアコンはフル稼働ですよね。生命の危険を感じさせる猛暑のため、電気代が高騰していてもエアコンを付けないわけにはいきません。

エアコンで部屋を涼しくするには、冷房と除湿(ドライ)の2種類があります。この冷房と除湿、電気代が安いのはどちらなのでしょうか。くわしく解説していきます。

エアコンの冷房と除湿(ドライ)の違い

冷房の目的

エアコンの冷房は、室温を下げるのが目的です。取り込んだ部屋の空気を冷やして室内に戻すことで室温を下げています。

ただ、エアコンの冷房は室温を下げるだけでなく、部屋の湿度も下げています。

エアコンの冷房を付けているときに、外のホースから水が出ているのを見たことがあるかもしれません。このホースから流れ出る水は、室内の空気が冷やされたときに発生する水です。

エアコンの冷房を付けると室温が下がり、結果として部屋の湿度も下がります。

除湿の目的

エアコンの除湿の目的は、室内の湿度を下げることです。

湿度が高いとわたしたちの体感温度は上がります。エアコンの除湿は湿度を低くすることで、体感温度を下げて涼しく感じさせてくれます。

湿度が高いと暑く感じる理由

わたしたちが暑さを感じる要因は気温だけでなく、湿度も大きく影響しています。

室温が28℃のとき、湿度が40%だと体感温度は28℃ですが、湿度が80%になると体感温度は32度にもなるのです。

人は暑いと汗をかき、その汗が蒸発するときに体の熱を奪って体温を下げる働きをしてくれます。ところが、湿度が高いと汗の蒸発が起きにくくなるため、体に熱がこもって暑く感じてしまうのです。

エアコンの冷房と除湿(ドライ)で電気代が安いのはどっち?

エアコンで部屋を涼しくしたいとき、電気代が安く済むのは冷房と除湿のどちらなのでしょうか。

これは、一概にどちらと言うことができません。なぜなら除湿には「弱冷房除湿」と「再熱除湿」という2種類の方式があります。

「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の違いを説明していきます。

弱冷房除湿とは

弱冷房除湿は、弱冷房運転で室温を冷やすことで湿度を下げる方式です。

弱冷房除湿だと、弱冷房運転をするため湿度だけでなく室温も下がりますが、消費電力は少なくすみます。

再熱除湿とは

再熱除湿は、冷やして除湿した空気を再度温めてから室内に戻す方式です。

再熱除湿だと室温を保つことができるため、室温が低いけど湿度が高いときに向いています。冷やした空気を温める必要がある分、消費電力は多くなります。

一番安いのは弱冷房除湿

消費電力が少なく一番電気代が安くすむのは弱冷房除湿、次に冷房、一番高いのは再熱除湿です。

弱冷房除湿 < 冷房 < 再熱除湿

除湿でも方式によって、冷房よりも電気代が高くなることも安くなることもあるので、どちらの除湿を使っているのかを把握することが重要です。

「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の見分け方

自分がいつも使っている除湿が、弱冷房除湿と再熱除湿のどちらの方式かを知っている人はそれほどいないかもしれません。しかし、弱冷房除湿と再熱除湿では電気代に結構な差があるので、ここはしっかりと見分けたいところです。

まず知っていただきたいのは、再熱除湿は一部のハイスペックなエアコンにしかついていません。ですので、基本的には除湿=弱冷房除湿と思っても差し支えありません。

再熱除湿ができるエアコンは、除湿にいくつかのモードがあるため、説明書やリモコンを見れば分かります。再熱除湿とは書いていないかもしれませんが、メーカーごとに「カラっと除湿」や「さらっと除湿」といった名称になっています。

エアコンの電気代をもっと節約する5つの方法

冷房と除湿を使い分ける以外にも、エアコンの電気代を節約できる方法はたくさんあります。その中でも、簡単で効果の高い5つの節約方法を紹介していきます。

エアコンのフィルターをこまめに清掃する

エアコンは室内の空気を取り込むため、フィルターはすぐにほこりが溜まってしまいます。フィルターが汚れると、エアコンはムダな電力を使い電気代が高くなります。

2週間に1度程度のフィルター清掃がおすすめです。

サーキュレーターや扇風機を併用する

エアコンと同時にサーキュレーターや扇風機を使用するのも、エアコンの電気代を節約する方法です。室内の空気を循環させることで、エアコンが必要以上に稼働するのを防いでくれます。

ちょっとした外出時はエアコンを付けっぱなしに

エアコンが一番電力を消費するのは、室温と外気温の差が大きい稼働直後です。エアコンの電源をオフにすると、室温がどんどん外気温に近くなるため、再度電源を入れたときにまた消費電力が多くなってしまいます。

ちょっとした短時間の外出であれば、エアコンを付けっぱなしにした方が電気代も安くすみます。

エアコン使用時は風量を自動にする

エアコンを付けるとき、風量を自動にするのが一番省エネです。室温に応じて風量を手動でいじりたくなるところですが、今のエアコンは賢いのでお任せしてしまいましょう。

電力会社を見直す

今は電力会社を自由に選べる時代です。自分の生活スタイルに合った電気料金プランを選ぶことで、エアコンにかぎらずすべての電気代を安くすることができます。

安い電気料金プランに切り替えてしまえば、節約の恩恵をずっと受けられるので、電力会社の見直しは必須の節約方法です。

電気代を節約!

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