冬は一年の中で最も電気代が高くなる季節です。もちろん、寒くて暖房費がかさむのが一番の理由なのですが、冷房を使う夏よりも高いのはどうしてでしょうか。
この記事では、冬の電気代がなぜ夏よりも高いのかを説明し、電気代を安くするための対策方法を紹介していきます。
冬の電気代は高い、高すぎる!
冬は何かと出費が多い時期ですが、電気代も高くなる季節です。
下の表は、2021年の二人以上の世帯での電気代の平均額です。
月 | 電気代 |
1月 | 11,875円 |
2月 | 12,854円 |
3月 | 13,197円 |
4月 | 10,696円 |
5月 | 9,644円 |
6月 | 8,488円 |
7月 | 8,091円 |
8月 | 9,774円 |
9月 | 10,393円 |
10月 | 9,835円 |
11月 | 9,103円 |
12月 | 9,854円 |
このデータは、その月に実際に支払った電気代を表しています。通常は1月分の電気代を翌月の2月に払うので、実際に電気を使った月とは1ヶ月ずれているということです。
1月~3月(電気を使ったのは12月~2月)の電気代は11,000円を超えていて、最も高くなっています。
1年間で一番電気代が高かったのは3月(電気を使ったのは2月)の13,197円ですが、最も安かった7月(電気を使ったのは6月)の8,091円の1.6倍超です。真夏でも電気代は10,000円前後なので、冬の電気代がいかに高いのかが分かります。
沖縄は冬よりも夏の電気代の方が高い
冬が一年の中で一番電気代が高いと言いましたが、それはあくまでも全国平均での話です。
冬も暖かい沖縄では、冬よりも夏の電気代の方が高くなっています。沖縄だと冬でも暖房はそれほど使われない一方、夏のエアコンは必須だからです。
夏よりも冬の電気代が高い理由
冬の電気代が高くなるのは、暖房費の影響であることは明らかです。ただ、夏も冬もエアコンを使う地域であっても、冬は夏より電気代が高くなるのはどうしてでしょうか。
それには、次のような理由が挙げられます。
冬は夏よりも室温と外気温の差が大きい
環境省が推奨するエアコンの設定温度の目安は、夏が28℃、冬が20℃です。
夏の外気温が35℃で室温が28℃のときの温度差は7℃ですが、冬の外気温が5℃で室温が20℃のときの温度差は15℃になります。
外気温と室温の差が大きいほどエネルギーが必要で、消費電力もかかるため、夏よりも冬の方がエアコンの電気代は高くなります。
冬は乾燥機を使うことが多くなる
乾燥器は電力使用量の多い家電です。
夏は洗濯物を外に干せばすぐに乾きますが、冬は気温が低いだけでなく衣類の量も増えてなかなか乾かないので、乾燥機や浴室乾燥機を使う頻度や時間が増えます。布団も外に干さないで、布団乾燥機を使うケースもあるでしょう。
この乾燥機の使用も、夏より冬の電気代が高くなる理由の1つです。
冬は照明器具を使う時間が長くなる
冬は夏に比べると、日の出は遅く、日没は早いです。冬至の頃だと、16時台には外も暗くなります。
暗い時間の多い冬は、夏よりも照明を付けている時間が長くなります。
照明器具はあまり電気を使わないと思われがちですが、家庭の中では冷蔵庫の次に電気使用量の多い家電です。照明器具は数が多く、使用時間も長いためです。
冬の電気代を安くするための3つの対策
それでは、冬の高い電気代を安くするためには、どのような対策をすればいいのでしょうか。
3つの方法を紹介します。
暖房器具を賢く使う
冬の暖房はエアコンだけでなく、石油ファンヒーター、オイルヒーター、こたつ、ホットカーペットと様々な種類があります。家にある暖房器具は、この中のどれか1つだけではなく、組み合わせて使用している人が多いでしょうが、状況に合わせて使うことが重要です。
広いリビングに1人でいるときなら、部屋全体を温めるエアコンより、部分的に温められるこたつやホットカーペットの方がいいでしょう。
30分くらいの短い外出なら、エアコンを消さないでつけっぱなしにした方が得なケースが多いです。
また、エアコンのフィルターはこまめに掃除をした方が、消費電力を抑えることができます。
照明をLEDに切り替える
先ほど説明したように、照明器具は電力使用量の多い家電ですが、LEDに切り替えることで、消費電力を大きく減らすことができます。
白熱電球をLED電球に切り替えると、消費電力は80%~90%カットすることができます。電球そのものも、LEDの方が長寿命なので、購入費用の元を取るのも難しくなく、効果の高い節約方法です。
もちろん、その恩恵は冬だけでなく、年中受けることができます。
電気料金プランを見直す
電気代を安くするために一番おすすめなのが、電気料金プランを見直すことです。
2016年4月の電力自由化に伴い、それまでは選べなかった電力会社と自由に契約できるようになりました。700社以上の新電力が参入したおかげで、電力の価格競争が起こり、今までの大手電力会社よりも安い電気料金プランがたくさん出てきました。
自分の生活スタイルに合った電気料金プランを選べば、電気代をかなり安くすることも可能です。
数多くの新電力の中から、自分に合った電気料金プランを選ぶのは難しいと思うかもしれませんが、比較サイトを利用すれば簡単に行うことができます。
わたしもこれまでに電力会社の乗り換えを5回行っていますが、エネチェンジを利用することで、電気代を安くすることに成功しています。
エネチェンジはキャッシュバックなどの特典も豊富なので、電気代が節約できるだけでなく、プラスアルファでお小遣いがもらえるところもメリットです。会員登録しなくても、電気代がいくら安くなるのかがすぐに分かるので、まずはエネチェンジでシミュレーションしてみるといいでしょう。
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