住宅ローンのボーナス払いの支払いがきついときは変更できる?

住宅ローンをボーナス払いありにしたけど、いざ支払ってみるとイメージとは違ったなんてこともあるかもしれません。

ボーナス払いがきついとき、ボーナス払いなしに変更することは可能なのでしょうか。

まずは、住宅ローンのボーナス払いにどのようなメリットとデメリットがあるのかを見てみましょう。

住宅ローンのボーナス払いのメリット

毎月のローン支払い額を軽減できる

住宅ローンでボーナス払いを併用する一番のメリットは、毎月のローン支払い額を減らせることです。

たとえば年間に支払う住宅ローンが150万円だった場合、ボーナス払いがないと毎月12.5万円を支払いますが、そのうちの20%の30万円をボーナス払い(15万円×2回)で支払うと毎月の支払額は10万円にまで減らせます。

ボーナス払いの例

 ボーナス払いなし 月12.5万円 × 12ヶ月 = 150万円

 ボーナス払いあり 月10万円 × 12ヶ月 + ボーナス払い(15万円×2回)= 150万円

月々2.5万円の負担減は、かなりインパクトがあると感じます。

返済期間を短くすれば返済額を減らすことができる

月々のローン支払い額で減らした分をボーナス払いに回すのではなく、月々のローン支払いプラスアルファでボーナス払いを利用するのであれば、年間でのローン返済額を増やして返済期間を短く設定することが可能です。

返済期間が短くなると利息は減るので、総支払額も減らすことができます。

住宅ローンのボーナス払いのデメリット

ボーナス減の際に支払いがきつくなる

多くの企業で、ボーナスは業績に左右されます。業績が悪化すればボーナスは減ったり、最悪の場合はボーナスがなくなったりもします。ボーナスが減っても、契約している住宅ローンのボーナス払いの額は減ってくれません。

ボーナス払いの額が大きいと業績悪化時の支払いがきつくなってしまうことは、リスクであり大きなデメリットです。

総支払額が増えてしまう

借入額、金利、返済期間が同じ場合、ボーナス払いありの方がボーナス払いなしよりもトータルで支払う返済額はいくらか増えてしまいます。

住宅ローンのボーナス払いの注意点

住宅ローンのボーナス払いにはメリットもデメリットもあります。

ボーナス払いを利用するときは、次の点に注意しましょう。

ボーナスを当てにし過ぎない

ボーナスは業績に左右されることが多く、不確定要素の強いものです。住宅ローンを組むときにボーナスを当てにしすぎてしまうと、ボーナスが減ったときに立ち行かなってしまいます。

ボーナス払いをするにしても、ボーナスカットの最悪の事態を想定して、余裕のある返済プランを組むべきです。

ボーナス減で支払えなくなっても放置はNG

会社の業績悪化などでボーナスが減ってしまい、住宅ローンを支払えなくなる人は少なくありません。万が一そのような状況になってしまっても、放置してしまうのは絶対にやめましょう。

何も連絡せずに残高不足で引き落としができないと、金融機関の信頼を失うことになります。さらに滞納が続くと、ブラックリストに載り、最終的には自宅が競売に掛けられてしまいます。

支払いが困難になりそうだと分かったら、早めに金融機関に相談することが必要です。

住宅ローンのボーナス払いがきついときは変更できる可能性がある

住宅ローンのボーナス払いがきついときには、金融機関と相談することで変更できる可能性があります。ボーナス払いが難しくなっていることを伝えれば、リスケジュールの相談をしてくれるはずです。

ボーナス払いをやめるだけでなく、ボーナス割合や支払い時期の変更という方法もあります。

ただし、希望通りに必ず変更できるわけではありません。

通常、返済計画のリスケジュールには審査があるためです。審査に通らなければ、ボーナス払いの変更などもすることができません。

また、審査に通ってリスケジュールすることになった場合、手数料がかかるケースも多いため注意が必要です。

ボーナス払いがきついときは住宅ローンの借り換えという方法もある

ボーナス払いがきついと感じたときに行えるのは、リスケジュールだけではなく住宅ローンの借り換えもあります。

今よりも金利の低い住宅ローンに借り換えをすることで、総返済額を百万円単位で削減できる可能性があります。現在の住宅ローンの金利が高く、残債が1,000万円以上あり、返済期間も10年以上残っている人は特におすすめです。

住宅ローンを借り換えることで、団信を見直すこともできます。

一方で、借り換えには借入額の2%前後の手数料がかかります。健康状態が悪化していたり、収入が減っていたりすれば、審査に通らない可能性もあります。

また、必要書類が多くて手間もかかるというデメリットもあります。

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