電気の切り替えをすると旧電力会社に解約違約金を払う必要があるの?

電力自由化によって一般家庭で電力会社の切り替えができるようになったのは2016年です。まだ6年しか経っていないので、電気の切り替えについてよく分からない人や不安に感じている人も多いかもしれません。

・電気の切り替えをすると解約違約金が発生するの?

・現在の電力会社への解約違約金が高そうで不安

このような疑問や不安を解決するため、この記事では電気の切り替えによる解約違約金について、くわしく解説していきます。

解約違約金とは

解約違約金とは、契約期間内や短期間で解約するときに支払いを求められる違約金です。

解約違約金のことをよく耳にするのが、携帯電話やネット回線などの通信系の契約です。携帯電話やスマホだと2年や3年といった契約期間があり、その更新月以外に解約すると解約違約金が発生するのが一般的です。

契約期間中は解約違約金がかかり気軽に解約ができないため、「〇年しばり」ともよく言われます。

電気の切り替えで解約違約金がかかるプランもある

電力会社では切り替え時に解約違約金を取るところは、多くありません。

東京電力や関西電力といった大手の電力会社の一般的なプラン「従量電灯」であれば、解約違約金の設定はないので、どのタイミングで他の電力会社に切り替えても解約違約金は不要です。ただ、大手の電力会社でも新料金プランだと、タイミングによっては解約違約金が発生する可能性があります。

新電力会社の中には契約期間を設定しているところもあり、契約期間中の解約に違約金がかかるケースがあります。また、契約期間とは関係なく、短期での解約に対して違約金がかる電力会社もあります。

電力会社の契約期間と解約違約金の額

おもな電力会社の契約期間や解約違約金の額を見てみましょう。

大手電力会社

大手電力会社の新プランで解約違約金が発生するプランは次の通りです。

  • 東京電力・・・プレミアムS、プレミアムL、プレミアムプラン
  • 中部電力・・・プレミアムS、プレミアムL、プレミアムプラン
  • 関西電力・・・プレミアムプラン

大手電力会社の「プレミアム」が付くプランには、解約違約金が設定されています。解約違約金の金額は2年契約だと5,000円、1年契約だと3,000円です。なお、契約期間満了日までの2ヶ月の間の解約であれば、解約違約金はかかりません。

他のスタンダードプランなどには、解約違約金の設定はありません。

ソフトバンク「おうちでんき」 *関西電力エリアのみ

関西電力エリア内でソフトバンク「おうちでんき」を契約すると2年契約となり、解約期間外の解約には5,500円の違約金がかかります。

関西電力以外のエリアだと1年契約で、解約違約金の設定はありません。

リミックスでんき

リミックスでんきには1年間の最低利用期間が設けられています。最低利用期間である1年以内に解約する場合には、11,000円の解約違約金が必要です。

ENEOSでんき「にねんとく²割(とくとく割)」

ENEOSでんきの「にねんとく²割」は2年契約で、更新月以外での解約には違約金がかかります。違約金の金額は1,100円です。

HTBエナジー「HISでんき」

HISでんきの契約期間は1年間で自動更新です。解約違約金がかかるのは、契約後1年以内での解約のみで、1年以上経てばいつ解約しても大丈夫です。解約違約金の金額は2,200円です。

ハルエネでんき

ハルエネでんきは3年間の長期契約で、解約期間外の解約には違約金がかかります。違約金の金額も9,800~19,800円と他社に比べて高額です。現在は一般家庭向けのプランは受け付けておらず、法人向けのプランのみ扱っています。

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解約違約金以外に事務手数料がかかる電力会社もある

ソフトバンクでんき

ソフトバンクでんきでは、解約時に解約事務手数料550円が必要です。

解約違約金がかかるのは関西電力エリア内のみですが、解約事務手数料はすべてのエリアでかかります。

ハルエネでんき

法人向けのプランを扱うハルエネでんきは、解約違約金が高額なのですが、プランによっては契約時や解約時の事務手数料3,850円がかかることもあります。

電気の切り替えは解約違約金がないプランがおすすめ

電気の切り替えを検討するなら、なるべく解約違約金や他の手数料が発生しないプランがおすすめです。転勤などでの急な引っ越しがあるかもしれませんし、もっといい電力プランが出されるかもしれません。いつでも自由に変更や切り替えができるようにしておいた方が安心です。

解約違約金や他の手数料が発生しない、おもな電力会社を挙げてみます。

Looopでんき、シン・エナジー、auでんき、ミツウロコでんき、楽天でんき、あしたでんき、0円でんき

これらの電力会社の中でも特に人気が高いのが、Looopでんきです。電力会社の切り替えは節約目的で行う人が多いのですが、Looopでんきの電気料金はかなり安く設定されています。

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コメント

  1. tatsuro takeuchi より:

    現契約の解約違約金についてばかり書かれているが、問題は解約して次にどこと契約するかです。現契約の前に契約していた電力会社とは1年以内の場合再契約できません。明治か大正にできた法律が未だに生きているのが電力業界です。

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