毎月支払う電気代が、年々上がってきているように感じます。その原因は様々でしょうが、中にはスマートメーターを設置したことで、電気代が急に上がったと感じている人も多いようです。
この記事では、スマートメーター設置後に電気代が急に上がったときの原因について詳しく解説し、その対策方法を紹介していきます。
スマートメーターとは
電力メーターと聞くと、円盤がグルグル回っている従来のアナログ式の電力メーターをイメージする人も多いかもしれません。
それに対してスマートメーターは、円盤がないデジタル式の電力メーターです。使用電力をデジタルで計測し、そのデータは通信で電力会社へ送られます。そのため、アナログ式電力メーターのときのように検針員が来てメーターをチェックすることは不要になります。
また、電力使用量がデータ化されるため、電力使用の多い時間帯なども把握することが可能です。
現在は国の政策として、アナログ式の電力メーターから、スマートメーターへの切り替えが進められています。2024年度末までには、全国の一般家庭にスマートメーターの導入が完了する予定です。
スマートメーター切り替えのタイミング
スマートメーターへの切り替えは、各電力会社のタイミングで行われています。基本的には立ち合いも費用も不要なため、知らぬ間にスマートメーターへ切り替えられていることも多くあります。
スマートメーターの普及率は高く、2021年3月末時点では全国の85.7%、東京電力管内ではすでに100%です。
新電力の利用にはスマートメーターが必須なので、新電力への申し込み時点でまだアナログ式電力メーターの場合は、スマートメーターへの切り替え工事が行われます。
電気代が急に上がったときに考えられる原因
電気代が急に上がった場合に考えられる原因を見てみましょう。
電気代が上がる原因はスマートメーターが関係している可能性だけでなく、それ以外が原因となっている可能性もあります。
スマートメーターの設置が関係しているケース
スマートメーターが故障している
スマートメーターはアナログ式の電力メーターよりも故障が少ないと言われていますが、物である限り絶対に故障しないわけではありません。これまでと同じように電気を使っているのに、電力使用量が大きく増減していたらスマートメーターの故障も否定できません。
スマートメーターの故障が疑われるのであれば、電力会社へ連絡して調べてもらいましょう。
アナログメーターが故障していた
スマートメーターにした後に、電力使用量が急激に増減しているのであれば、スマートメーターの故障だけでなくこれまでのアナログ式電力メーターが壊れていた可能性もあります。
アナログ式電力メーターは検針の都度、目視でのチェックはされていますが、スマートメーターよりは故障しやすいものです。
実際に、スマートメーターに切り替えて電気使用量が急激に上がった人が検査をしてもらったところ、スマートメーターに異常はなくそれまでのアナログ式電力メーターに異常があった可能性が高いと診断されたケースもあるようです。
スマートメーターの設置以外が原因のケース
電気代が上がったのがスマートメーター設置のタイミングであっても、スマートメーターが原因とは限りません。
他の原因とスマートメーター設置のタイミングが、たまたま重なっただけかもしれません。
切り替えた新電力の電気代が高い
新電力に切り替えたタイミングでスマートメーターに交換した人もいると思いますが、新電力の電気料金プランが生活スタイルに合っていないと、電気使用量は変わらなくても電気代が高くなることがあります。
新電力に切り替えれば必ず安くなるわけではないので、自分に合った電気料金プランを選ぶことが必要です。
生活スタイルの変化
生活スタイルが変われば、電気使用量も変わり、電気代も増減していきます。
在宅ワークが増えたり、親や子どもとの同居や出産などで人数が増えたりすれば、電気代も高くなるはずです。
電気の使用量が増えている
新たな生活家電を購入したことで、電気使用量が増えていることも考えられます。
また猛暑や厳冬などの気候の影響によってエアコンの稼働が多くなることも、電気代が上がる大きな原因です。
漏電している
漏電によって電気代が増えるケースもあります。
電気代が増えている原因が分からないときには、電力メーターだけでなく漏電も調べてもらった方が安心です。
電気の市場価格の高騰
新電力の中には、電気料金が市場価格と連動している料金プランも存在します。
市場価格連動プランだと、電気代が一気に数倍になる可能性もあり高リスクです。
2020年~2021年にかけての冬には電気の市場価格が暴騰し、当時は自然電力と契約していたわたしもかなり焦った記憶があります。
急に上がった電気代を抑える方法
電気代は毎月支払うものなので、みなさん少しでも安くしたいのが本音です。
急に上がった電気代を抑えるための方法を紹介します。
省エネ家電に買い替える
家電は毎年のように新製品が出ていますが、どんどん省エネ化しています。古い家電を大事に長く使うこともいいかもしれませんが、電気代のことを考慮すれば省エネ家電に買い替えた方が、財布にも環境にもやさしくなるケースがあります。
特に、常時電源が入っている冷蔵庫は家庭で一番電気代がかかる家電なので、省エネタイプに買い替えることでの節約効果は高いです。
照明をLEDに切り替える
照明は使う時間が長く、数も多いため、家庭の中では冷蔵庫の次に電気代がかかっています。照明をLEDに切り替えると、消費電力は数分の一になるので、電気代を大きく減らすことが期待できます。
購入費用の元を取るのにも、そんなに時間はかからないので、おすすめの電気代削減方法です。
電気料金プランを見直す
2016年4月の電力自由化から、一般家庭でも電力会社を自由に選べるようになりました。自分たちの生活スタイルに合う電力プランを選ぶことができれば、急に上がった電気代も一気に安くできる可能性があります。
電力会社は700社近くあるので、これらを1社ずつ調べることはほぼ不可能ですが、比較サイトを利用することで主な電力会社の料金プランをまとめて比較することは可能です。
わたしがよく使っている電気の比較サイトはエネチェンジです。エネチェンジなら切り替え可能な電気料金プランを一括で抽出してくれ、節約額まで表示してくれます。さらに、エネチェンジの独自特典も豊富で、数万円のキャッシュバックなんかもあります。
電気代を安くしたいなら、まずはエネチェンジで電気料金プランを見直すことが、ラクな上に節約効果も高いのでおすすめです。
コメント