生命保険に入ってすぐの死亡や入院でも保険金は支払われる? | スマネジ+

生命保険に入ってすぐの死亡や入院でも保険金は支払われる?

生命保険は万が一のときのために加入するものです。

その万が一は、いつ起こるか分かりません。人によっては、保険に入ってすぐにそのときが訪れることもあります。そのようなケースでも、保険金や給付金は問題なく受け取れるのでしょうか。

この記事では、生命保険に入ってすぐに死亡したり、入院したりしたときに、保険金や給付金は支払われるのかどうかをくわしく解説していきます。

入ってすぐでも保障が開始していれば支払われる

生命保険に入ってすぐに死亡してしまったり、入院してしまったりしても、基本的には保障が開始しているならば保険金や給付金は支払われます。

しかし、当然のことながら、保障が始まっていなければ、保険金や給付金の支払いはありません。

申し込み=保障開始ではない

生命保険に入るというのは、申し込み手続きをすることです。申込書を書いて保険会社に提出して生命保険に入っても、必ずしもその時点ですぐに保障が始まるわけではありません。

保険種類や契約形態によっては、申し込んでから保障開始までに数ヶ月かかることもあります。

がん保険には3ヶ月の免責期間がある

生命保険の中でもがん保険は、保障が開始するまでの期間が長いことで有名です。

ほとんどのがん保険には、3ヶ月程度の免責期間があります。免責期間中にがんと診断されても、がん保険の保障を受けることはできません。

入ってすぐは保障が少ない保険もある

生命保険の中には、入ってからしばらくは保障が少なく設定されているものもあります。

緩和型医療保険でよくあるのが、契約日から1年は保障が半額で、2年目からは満額となっているケースです。

まれに審査が入る可能性もある

保険会社は保険金や給付金の支払いを行うために査定を行います。

査定は不正を防ぐために、とても重要なことです。この査定中に不審な点があれば、くわしい調査が行われることもあります。

生命保険に入ってすぐに多額の保険金請求があった場合は、不審に思われる可能性もあります。その場合は保険会社から聞き取り調査を受けるかもしれません。

しかし、不正をしていなければ何も問題はありませんので、聞かれたことに正直に答えればOKです。不審な点がないと分かり次第、保険金や給付金の支払いを受けることができます。

保険金や給付金が支払われない例外ケースもある

生命保険に入ってすぐでも保障が開始していれば、基本的には保険金や給付金は支払われるとお伝えしました。しかし、「基本的に」ということは例外もあるということです。

保険金や給付金が支払われない例外ケースを見ていきましょう。

告知義務違反をしているケース

生命保険に申し込むときには、医師の審査か告知が必要です。医師の審査はごまかせませんが、告知は自分で質問に答えるため誤って回答したり、嘘をついたりする可能性があります。

告知の質問事項に対して正しく回答しないのは告知義務違反です。告知義務違反があると、保険金や給付金が支払われなかったり、保険契約が解除されてしまったりすることがあります。

保障開始前のケガや病気が原因のケース

生命保険の保険金や給付金が支払われるのは、保障開始後に生じた病気やけがを原因とするものです。

亡くなったり入院したりするのが保障開始後であったとしても、その原因となる病気やケガが保障開始前に起きたものだと支払いの対象外です。

たとえば、保障開始前に交通事故に遭って危篤状態となり、そのままこの交通事故が原因で亡くなったのであれば、亡くなった日が保障開始後であっても死亡保険金は支払われません。

免責事由に該当するケース

生命保険には免責事由というものがあり、該当する場合は保険会社が支払いの責任を免れます。

死亡保険金のおもな免責事由

 契約後一定期間内(1~3年)の被保険者の自殺

 保険契約者または保険金受取人の故意による死亡
 戦争やその他の変乱による死亡
入院給付金のおもな免責事由

 契約者、被保険者または受取人の故意または重大な過失による入院

 被保険者の犯罪行為による入院
 被保険者の精神障害の状態を原因とする事故による入院
 被保険者の泥酔状態を原因とする事故による入院
 被保険者が無免許や酒気帯びで運転している間に生じた事故による入院
 戦争その他の変乱、地震、噴火または津波による入院

重大事由・詐欺行為・不法取得目的に該当するケース

法に反するようなケースも支払いの対象外です。

保険契約者、被保険者または受取人が反社会的勢力に該当していたり、詐欺行為や不法取得目的に該当したりする場合も、保険金や給付金を支払わない旨が定められています。

免責事由等の支払われないケースは契約時にしっかり説明を受けよう

生命保険に入ってすぐの死亡や入院でも、保障が開始していれば保険金や給付金は問題なく支払われます。

しかし、生命保険には保険金などが支払われないケースや、免責事由などが定められています。

これらはとても重要なことなので、生命保険の契約前に理解しておくことが重要です。契約前に渡される約款や契約のしおりに記載されています。

契約した後に、こんなこと聞いていないと言っても、保険会社は絶対に支払わないですし後の祭りです。良心的な保険募集人やファイナンシャルプランナーであれば、時間を取って説明してくれますので、面倒くさがらずにしっかりと説明を受けておきましょう。

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