シャワーヘッドを節水タイプに切り替えると、お湯の温度が不安定になり、下がってぬるくなったり、冷たくなったりすると聞くことがあります。一方で、節水シャワーヘッドにしてもお湯の温度は変わらないとも聞きます。
どちらが本当なのでしょうか。
節水シャワーヘッドによってお湯の温度が下がることもある
節水シャワーヘッドに切り替えることで、お湯の温度は下がるという意見と下がらないという意見のどちらが正しいと思いますか。
実はどちらも正解です。
節水シャワーヘッドと言っても様々なものがあります。お湯の温度が変わらない節水シャワーヘッドもあれば、お湯の温度が不安定になり下がってしまう節水シャワーヘッドもあります。
節水シャワーヘッドでお湯の温度が下がる原因
取り付けることでお湯の温度が不安定になって下がってしまう一部の節水シャワーヘッドは、何が原因でお湯がぬるくなってしまうのでしょうか。
ほとんどは、節水シャワーヘッドの穴が原因です。
節水シャワーヘッドは水量を減らしながらも水圧を下げないようにするため、シャワーが出てくる穴を小さくしているものがあります。このシャワーヘッドの穴が小さいと出てくるシャワーは細くなってしまい、外気に触れることで水温が下がりやすくなってしまいます。
マイクロバブルやナノバブルなどのようにミスト状になるシャワーヘッドほど、外気の影響を受けやすくお湯がぬるくなりやすいです。
あと、節水効果が高すぎると水流が少なすぎて着火しない給湯器もあります。給湯器が着火しない場合はぬるいお湯ではなく、完全に冷たい水が出てきます。
節水シャワーヘッドのお湯がぬるい・冷たい時の対処法
お湯の設定温度を上げる
まずはお湯の設定温度を上げてみましょう。たいていの場合は、湯温を1~2℃高くすれば解決してしまいます。
これが一番簡単でシンプルな対処法です。
シャワーヘッドを体に近づけて使う
シャワーヘッドをなるべく体に近づけてシャワーを使ってみることも1つの対処法です。
シャワーヘッドから出てくるお湯が体に当たるまでの距離が長いほど、外気の影響を受けやすくなります。シャワーヘッドを壁のシャワーフックにかけて使用すると、お湯が体にあたるまでの距離が長くなりがちです。
シャワーヘッドから体までの距離を短くすることで、外気の影響を受けにくくなり、湯温が下がる前にシャワーを浴びることができます。
浴室の気温を上げる
浴室暖房などを使って浴室の気温を上げれば、外気による湯温低下の影響を少なくすることができます。
浴室暖房を使うと光熱費は掛かりますが、浴室を温めることはヒートショックの予防にもなるので、できれば脱衣所も含めて温めておきたいですね。
シャワー穴が大きめのシャワーヘッドにする
これまでの対策でもまだお湯が冷たいと感じるのなら、他のシャワーヘッドにする必要があるかもしれません。
節約シャワーヘッドのシャワー穴の大きさは千差万別です。穴が大きめな節水シャワーヘッドであれば、外気温の影響でお湯がぬるくなることは考えにくいです。
シャワーヘッドの水流を強くする
水流が調節可能な節水シャワーヘッドであるなら、水流を強くしてみましょう。
水流が少なすぎて給湯器が着火しないのであれば、水流を強くすることで給湯器は着火してお湯が出てくるようになります。
節水シャワーヘッドのアラミックであればお湯はぬるくならない
節水シャワーヘッドを購入するなら、お湯がぬるくならないシャワーヘッドを選びたいところですよね。数ある節水シャワーヘッドの中で、お湯がぬるくならないものがどれだか1つ1つ挙げることはできませんが、少なくとも我が家で使っている節水シャワーヘッドのアラミックはぬるくならないことが分かっています。
2年近くアラミックを使用していますが、わたしも家族もアラミックから出るお湯がぬるいと感じたことはありません。お湯の温度に関しては多少の個人差はあるので、人によってはぬるく感じる人もいるかもしれませんが、たとえそうだったとしてもお湯の設定温度を1~2℃上げればまったく問題ないはずです。
節水シャワーヘッドでお湯がぬるくなるのが心配な人には、とりあえずアラミックがおすすめです。
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