住宅ローンの借り換えを検討するときに重要なのが、住宅ローンの選び方です。たくさんある住宅ローンの中からどれを選んだらいいのか、迷ってしまうのも仕方ありません。
住宅ローンの選び方は、借り換える目的によっても異なってきます。この記事では、借り換えの目的ごとに、住宅ローンの選び方と注意点を解説していきます。
住宅ローンの借り換えの目的
住宅ローンを借り換える目的や理由は人それぞれです。借り換えのおもな目的を見てみましょう。
なお、借り換える目的は1つだけとはかぎらず、2つ以上の目的があるケースもあります。
総返済額を減らすため
住宅ローン借り換えで一番多い目的が、総返済額の削減をするためです。
住宅ローンは借入額が多く、返済期間も長期にわたるため、トータルで支払う利子の額も数百万円から1千万円以上になることすらあります。住宅ローンを借り換えることで、この利子の部分を大きく削減できる可能性があります。
今の返済額を減らすため
住宅ローンの返済は長期間なので、経済的に余裕がある時期だけでなく、経済的に苦しい時期があるのも普通のことです。
一時的に収入が減ったり、支出が増えたりすることで、とりあえず今の住宅ローン返済額を減らすために借り換えを検討することがあります。
団信の保障内容を変えるため
団信は亡くなったときや高度障害になったときに、住宅ローンの残債を保険会社が支払ってくれる生命保険です。
特約を付けることで、死亡時と高度障害時以外の保障も付けることができますが、契約中の団信の内容を変更することはできません。団信の保障内容を変えるために、住宅ローンを借り換えたい人もいます。
金利の変動リスクをなくすため
住宅ローンの金利は変動タイプ、固定期間選択タイプ、全期間固定タイプがあります。変動金利タイプは金利の低さが魅力ですが、金利が上昇すると、返済額も上がる可能性がある点がリスクです。
今後の金利を考えた上で、金利上昇リスクをなくしたい人にとっても、住宅ローンの借り換えは選択肢の1つです。
借り換え時の住宅ローンの選び方と注意点
総返済額を減らしたい人の住宅ローンの選び方と注意点
住宅ローンの借り換えによって総返済額を減らしたい人は、低い金利の住宅ローンを選ぶことで返済額を大きく削減することができます。金利差わずか0.1%でも、総返済額は数十万円の差になるので、金利を1%以上下げられれば数百万円の節約も可能です。
総返済額を減らしたい人の注意点は、諸費用と金利上昇リスクの2点です。
住宅ローンの借り換えには、数十万円単位の諸費用がかかります。金利だけでなく借り換えの諸費用も含めたトータルの支払い額を計算して住宅ローンを選ぶことが必要です。
もう1つの金利上昇リスクは、変動金利の場合に注意しなければなりません。返済額の削減を目的にして借り換えるなら、金利の低い変動金利を選ぶ可能性は高いかもしれません。変動金利の住宅ローンを選ぶと、現時点での金利は低いのですが、返済途中で金利が上がり返済額も上がる可能性があります。金利が大きく上がると、総返済額が固定金利よりも高くなってしまう可能性もある点には気を付けましょう。
今の返済額を減らしたい人の住宅ローンの選び方と注意点
当面の返済額を減らしたい人も、金利の低い住宅ローンを選びましょう。金利上昇リスクを受け入れた上で変動金利にするか、短期間の固定期間選択タイプを選ぶケースが多いはずです。
借り換えと同時に返済期間を延ばす方法もあります。また、当面の出費を抑えたいのなら、借り換えに必要な諸費用も込みで借りられるオーバーローンも選択可能です。返済期間を延ばしたり、オーバーローンを借りたりすると、総返済額は増えるのが注意点です。
団信の保障内容を変えたい人の住宅ローンの選び方と注意点
団信の保障内容は金融機関によっても差があります。自分の望む団信の保障内容を取り扱っている金融機関から住宅ローンを選びましょう。
一部の金融機関では無料で団信の保障を厚くしているところもありますが、一般的には団信の保障内容を厚くすると住宅ローン金利が上乗せされてしまいます。
がん特約は0.1%~0.2%、三大疾病保障だと0.2%~0.3%が金利上乗せのおおよその目安です。住宅ローン金利は、0.1%上がるとトータルで数十万円の支払い増になるので、本当に必要な保障かどうかはよく検討してから加入しましょう。
金利の変動リスクをなくしたい人の住宅ローンの選び方と注意点
住宅ローンを借り換えることで金利の変動リスクをなくしたいのなら、全期間固定金利タイプのフラット35がおすすめです。フラット35なら、いくら金利が上がっても返済額は変わらず、契約時に総返済額が確定するので安心感があります。
注意点としては金利の高さです。全期間固定タイプだと、変動タイプや固定期間選択タイプよりも金利が高くなります。金利が下がっても返済額は変わらない点にも、注意が必要です。
住宅ローンの種類は多すぎる
日本国内の住宅ローンが何種類あるのか、正確には分かりませんが、1,000以上はあると思います。その中から自分の目的に一番合った住宅ローンを見つけるのは、ほぼ不可能に近いです。
借り換えでの住宅ローン選びをラクにする方法
数多くの住宅ローンの中から、自分の目的に合ったベストなものを見つけ出すのは素人には難しいですし、1つ1つ調べていったら膨大な時間と労力がかかります。ここに労力をかけても時間を失い、疲れるだけです。
住宅ローンのことは、住宅ローンにくわしい人に助けてもらった方がいいでしょう。
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いくつもの住宅ローンを調べて疲弊するよりも、プロの力を借りてラクに借り換える方が、はるかに賢くておすすめの方法です。
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