自動車保険(任意保険)は自賠責保険とは異なり、様々な要因によって保険料に差が出ます。
自分が払っている保険料が高いのか安いのか、保険料の相場も気になるところです。
この記事では自動車保険料の平均額を公開し、保険料に影響を与える項目についても解説していきます。
自動車保険料の平均額
2022年3月に発行された2020年の損害保険料率算出機構統計集によると、自動車保険への加入台数は66,369,624台に対して、自動車保険料の総額は3,933,984,105千円でした。
自動車保険の保険料の平均額は、自動車保険料の総額3,933,984,105千円を加入台数の66,369,624台で割ればいいので、59,274円となります。
自動車保険料の平均額は年間で約6万円、月だと約5千円ということです。
みなさんの払っている保険料と比べると高いですか、それとも安いですか?
私自身が契約している自動車保険の保険料は年間で2.4万円ほどですが、この10倍以上の保険料を払っている人も存在します。
どうしてこんなにも差が出るのでしょうか。
自動車保険料に影響を与える項目を見てみましょう。
自動車保険料に影響を与える10の項目
①補償内容
自動車保険は自賠責保険とは違い、補償内容を自分で選ぶことができます。
補償金額も選べますし、シンプルな内容にすることも特約をいっぱい付けて補償を充実させることも可能です。
当然ながら補償金額を大きくし、各種特約を付けて充実させれば、保険料も上がることになります。
特に、車両保険の有無は保険料に大きな影響を与えます。
②年齢
若い人は運転免許証を取得して日が浅いため、運転経験が少なく、技術も未熟な傾向があります。
道路の交通に関する統計を見れば、若い人たちの中でも特に10代の運転者が事故を起こす確率が高いのは明らかです。
また、高齢になるにつれ事故が増えてきています。
リスクと保険料は比例しますので、事故リスクが高い若い人や高齢者の保険料は高くなります。
③運転歴・事故歴
自動車保険にはノンフリート等級制度があり、無事故であれば保険料が安くなる仕組みとなっています。
逆に、事故に遭って自動車保険を使うと、保険料が高くなってしまいます。
④自動車の使用目的
自動車をどのように使用するか、その使用目的によっても保険料は異なります。
使用目的によって車の使用頻度や事故のリスクも変化するためです。
使用頻度が少ない「日常・レジャー」が一番安く、「通勤・通学」、「業務」の順で保険料は上がっていきます。
⑤年間走行距離
年間走行距離も保険料に影響を与える項目です。
走行距離が多ければ事故に遭うリスクも高くなるためです。
⑥運転免許証の色
ゴールド免許は優良運転者であり、無事故・無違反の証です。
ゴールド免許保持者は事故を起こすリスクの低い人とみなすことができるため、自動車保険の保険料も割り引かれます。
⑦居住地域
保険会社によっては、居住地域によって保険料に差をつけているところもあります。
東京都、大阪府、愛知県といった人口が多い地域は保険料が高い傾向があり、沖縄県は安く設定されています。
⑧自動車の車種や形式
損害保険料率算出機構は、自動車の車種や形式ごとに保険金の支払い実績を元にした「形式別料率クラス」というものを出しています。
料率クラスは対人、対物、搭乗者、車両のそれぞれで算出されています。
最近では、この形式別料率クラスを使って保険料を決めている保険会社がほとんどです。
そのため、車種や形式によっても保険料は異なります。
⑨自動車の安全装置の有無
自動車に安全装置が搭載されていれば、自動車保険料も安くなります。
今だと自動ブレーキ搭載車種へのASV割引というものがあります。
ASV割引の対象となるのは発売から3年以内の車種のみです。
発売から3年以上経つと、「形式別料率クラス」に反映されるため、ASV割引からは外れます。
過去には、エアバッグ割引やABS(アンチロック・ブレーキ・システム)割引もありましたが、エアバッグもABSも今ではほとんどの車に標準装備されているため、廃止されました。
⑩自動車の契約台数
複数台の車をまとめて自動車保険に加入すると、契約台数に応じてフリート契約やミニフリート(セミフリート)契約の対象となることがあります。
フリート契約やミニフリート契約は、ノンフリート契約よりも、保険料の割引率が高いのが特徴です。
自分の自動車保険料が相場より高いなら見直しをしよう!
自分の自動車保険料が高いと感じるなら、自動車保険を見直ししてみることがおすすめです。
自動車保険料は様々な要因によって決まりますが、実は保険会社によっても差があります。
補償内容や各種条件が同じであっても、保険料は異なるのです。
特に代理店を通して加入している自動車保険は、保険料が高い傾向があります。
人を介して加入すれば人件費もかさむので、保険料が高くなるのも納得です。
代理店型からダイレクト型(ネット型)に切り替えるだけで、数万円の保険料が節約できることも珍しくありません。
保険料を抑えたい人は、まずは一括見積もりで比較だけでもしてみましょう。
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