自動車の維持費は排気量で差がつく!排気量(cc)ごとの自動車税額を解説 | スマネジ+

自動車の維持費は排気量で差がつく!排気量(cc)ごとの自動車税額を解説

自動車の維持費の中で大きな割合を占めるのが税金です。税金の中でも毎年春に納付書が送られてくる自動車税と軽自動車税は、自動車の排気量によって金額に違いが出てきます。

排気量によって自動車税の金額にどれくらいの差が出るのかを調査したので、解説していきます。

*自動車税額は自家用車と商用車で異なりますが、今回はすべて自家用車の税額です。

自動車の排気量って何?

排気量と聞くとマフラーから排出される排気ガスの量と思う人もいるかもしれませんが、そうではありません。そもそも排気ガスの量はアクセルを踏めば増えるので、一定のものではありません。

自動車の排気量とは、エンジン内部のシリンダーの合計容積量です。排気量が多いと、よりパワフルになるので加速力が増し、高速でも静かに安定した走行が可能です。その一方で、排気量が多いと燃料の消費は早く、燃費は悪くなります。

自動車の排気量の見分け方

自動車の排気量は車検証に載っています。車検証の中心より少し上にある「総排気量または定格出力」の欄に記載されているのが排気量です。

軽自動車であれば0.65Lと書かれていると思います。軽自動車は660ccと言われますが、正確には660ccよりも若干少なくなっています。これは他の排気量の自動車も同じです。

たとえば、2,000ccの自動車も正確な排気量は1,986ccや1,997ccといった数字になっています。シリンダーは円筒なので、その容積量もぴったりの数字ではなりません。キリよくジャストの数字にすることも技術的には可能なのでしょうが、あまり意味がないことなので中途半端な数字のまま設計しているようです。

排気量ごとの自動車税額

自家用車の自動車税額表を見てみましょう。

参照:総務省

軽自動車は自動車ではなく軽自動車税という異なる税金なのでこの表にはありませんが、軽自動車も含めると自動車税額は排気量別に11区分に分かれています。

人気の4つのボディタイプが主にどの排気量の区分になるのか、詳しく見ていきましょう。

軽自動車税額

参照:Honda

軽自動車は排気量660cc以下で定員が4名以下の自動車です。サイズも長さ3.4m以下、幅1.48m以下、高さ2.0m以下と定められています。最近ではN-BOX、タント、スペーシアあたりがよく売れています。

四輪の軽自動車税額は、新車登録が2015年3月31日以前の自動車だと毎年7,200円、新車登録が2015年4月1日以降の自動車だと毎年10,800円です。

コンパクトカーの自動車税額

参照:トヨタ

コンパクトカーの明確な定義はありませんが、ほとんどのコンパクトカーの排気量は1,000cc超1,500cc以下に該当します。主なコンパクトカーには、アクア、ノート、フィットなどがあります。

このクラスの自動車税は、新車登録が2019年9月30日以前の自動車は毎年34,500円、新車登録が2019年10月1日以降の自動車は毎年30,500円です。

ミニバンの自動車税額

参照:トヨタ

ミニバンは7~8人の多人数が乗れる人気のボディタイプです。このクラスに多い排気量は、1,500cc超2,000cc以下で、ノア、ヴォクシー、セレナ、ステップワゴンなどが挙げられます。

このクラスの自動車税は、新車登録が2019年9月30日以前の自動車は毎年39,500円、新車登録が2019年10月1日以降の自動車は毎年36,000円です。

大型ミニバンの自動車税額

参照:トヨタ

大型ミニバンはミニバン同様に7~8人の多人数が乗れ、ミニバンよりもサイズや排気量が大きく、価格も高いタイプです。このクラスに多い排気量2,000cc超2,500cc以下の自動車には、 アルファード、ヴェルファイア、エルグランドなどがあります。

このクラスの自動車税は、新車登録が2019年9月30日以前の自動車は毎年45,000円、新車登録が2019年10月1日以降の自動車は毎年43,500円です。

排気量が多いほど自動車税も高くなる

自動車税額表を見れば一目で分かりますが、排気量が多くなるほど自動車税の金額も高くなります。大型ミニバンと軽自動車で比較すると、金額には4倍以上の差があります。

排気量が多ければ燃費も悪くなりますし、排気量はなるべく少ない自動車の方が維持費は安く済ませられます。

エコカーの自動車税は安いの?

環境に配慮したエコカーは、税金が安いイメージがあると思います。自動車税はいくらになるのでしょうか?ハイブリッド車とEV(電気自動車)の自動車税を見てみましょう。

ハイブリッド車の自動車税

参照:トヨタ

ハイブリッド車とは、電力とガソリンを併用して走る自動車です。今ではハイブリッド車もかなり普及していて、多くの車種ではガソリン車とハイブリッド車を選べるようになっています。ハイブリッド車はガソリン車に比べて環境にやさしいので、税金面でも優遇がありますが、自動車税に関してはガソリン車と同じ排気量の区分に分けられ、課税されます。

ハイブリッド車の代名詞とも言えるプリウスの排気量は当初1,500ccでしたが、10年ほど前からは1,800ccとなっています。

1,800ccのプリウスは排気量1,500cc超2,000cc以下の区分なので、新車登録が2019年9月30日以前なら毎年39,500円、新車登録が2019年10月1日以降なら毎年36,000円の自動車税がかかります。

EV(電気自動車)の自動車税

参照:日産

EVはモーターで動くので、エンジンは必要ありません。エンジンがないのでシリンダーもなく、もちろん排気量もゼロです。日産のEVであるリーフも排気量はゼロです。ということは660cc以下の軽自動車扱いと思う方もいるかもしれませんが、サイズが軽自動車の規格を超えているので、自動車税は排気量1,000cc以下の区分に該当します。

この区分だと新車登録が2019年9月30日以前の自動車は毎年29,500円、新車登録が2019年10月1日以降の自動車は毎年25,000円の自動車税がかかります。

ですが、EVには様々な減税措置があり、新車登録の翌年度分の自動車税は約75%がカットされます。自治体によっては、さらに優遇措置を設けているところもあります。

古い車は自動車税が高くなる

自動車税は自動車が古くなると金額が上がります。新車登録から13年(ディーゼル車は11年)経った自動車の自動車税額は約15%高くなります。軽自動車も新車登録から13年で軽自動車税が高くなりますが、上がり幅は大きく80%近くも上がります。

ただ、環境にやさしいEVとハイブリッド車に関しては、新車登録から13年経っても自動車税の増額はありません。

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