電力自由化で乗り換えたのに電気代が安くならない3パターン | スマネジ+

電力自由化で乗り換えたのに電気代が安くならない3パターン

電力自由化と聞くと、電気代が安くなるイメージが強いかもしれません。

確かに電力会社を乗り換えて電気代を安くすることもできますが、場合によっては電気代が安くならない、それどころか逆に高くなるケースすらあります。わたし自身も以前に電気代が高騰しそうになって、ヒヤッとした経験があります。

この記事では、電力自由化で電力会社を乗り換えたのに電気代が安くならない残念なパターンを3つ説明し、電気代を安くするための方法も紹介します。

電力自由化で好きな電力会社に乗り換えられるようになった

一般家庭で使う小売電力が全面自由化されたのは、2016年4月です。それまでは、関東に住んでいれば東京電力、関西に住んでいれば関西電力、九州に住んでいれば九州電力というふうに、住む地域の大手電力会社10社としか契約できませんでした。

しかし、電力自由化後に多くの企業が電力の小売事業に参入し、今では自由に好きな電力会社と契約することが可能です。

新しく電力小売事業に参入した電力会社は新電力と呼ばれ、700社以上もあります。

新電力に乗り換えても電気代が安くなるとは限らない

電力自由化で700社もの新電力が参入すれば、当然、価格競争が起こります。新電力はシェアの拡大を目指すため、大手電力会社よりも安い電気料金プランであることがほとんどです。

とはいえ、どこの新電力と契約しても必ず電気代が安くなるわけではありません。

電力自由化で乗り換えたのに電気代が安くならない3つのパターン

電力会社を乗り換えても、電気代が今までより安くならないことがあり、下手をすると逆に電気代が高くなる可能性もあります。そのような残念なパターンを3つ紹介します。

解約違約金などで予想外の支出があって安くならないパターン

電気料金プランによっては、電気料金以外の費用が発生することもあります。解約違約金や事務手数料などです。

解約違約金は、携帯電話の契約のように更新月以外の解約で発生するケースや、短期での解約時にのみ発生するケースもあります。

中には、1万円以上の解約違約金を設定している電力会社もあります。電力会社を乗り換えて、月々の電気代が多少安くなっても、解約時に1万円以上の違約金を取られたのでは、これまでの節約分がほぼなくなってしまう可能性が高いです。

特に契約期間が数ヶ月と短いケースでは、間違いなくトータルで損をすることになるでしょう。

市場連動型プランで市場単価が高騰して安くならないパターン

新電力の中には、市場連動型の料金プランを扱っている会社もあります。この市場とは、株式市場のことではなく、電力の売買をしている日本卸電力取引所(JEPX)のことです。

市場連動型プランだと、従量料金が市場価格に連動して計算されます。電力の市場価格が落ち着いていれば電気料金は安く抑えられる反面、市場価格が高騰してしまうと電気料金は信じられないくらい高額になる可能性があります。

以前にわたしが契約していた自然電力も、この市場連動型プランの電力会社です。

自然電力に切り替えた当初は、市場価格も落ち着いていたので電気代は安かったのですが、2020年末あたりから異変が起こりました。寒波による電力需要の増加や液化天然ガスの不足が原因で、電力の市場価格が急激に高騰したのです。

2021年1月には電力の市場価格が連日最高値を更新し、通常時の10倍以上の価格になりました。このときは電気代が5万円くらいになることも覚悟しました。結局は自然電力が特別対応をしてくれたおかげで事なきを得ましたが、毎日市場価格を見ては背筋が凍る思いをしたのを覚えています。

その後、電力の市場価格には上限が設けられるようになりましたが、それでも電気代はかなり高額になる可能性があるので、市場連動型プランには注意が必要です。

電気料金プランが自分の生活スタイルに合っていないので安くならないパターン

新電力が700社もあれば、電気料金プランも様々です。さきほどの市場連動プランだけでなく、基本料金が0円になっているプラン、電力を使うほどお得になるプラン、スマホやガスなどのセットで割引が大きくなるプランなどがあります。

これらをしっかり比較して自分の生活スタイルに合った電気料金プランを選ばないと、電力会社を乗り換えてもさほど電気代が安くならないことがあります。

電力自由化の恩恵を受けて電気代を安くする方法

電力会社を乗り換えて電気代を安くしたいのなら、自分の生活スタイルに合った電気料金プランに乗り換えることが必要です。しかし、700社もある新電力の中から、自分に合った電気料金プランを見つけるのは簡単なことではありません。

おすすめは、電気料金プランの比較サイトを使うことです。

わたしがよく利用しているのは、大手比較サイトのエネチェンジです。簡単な情報をいくつか入力するだけで、契約可能な電気料金プランがずらりと表示され、いくら節約になるのかも分かります。気を付けなければならない市場連動型プランや、解約違約金が設定されているプランも、しっかり見やすく表示されます。

さらにエネチェンジは、キャッシュバックなどの独自特典がかなり豊富です。わたしもこれまでに、エネチェンジから数万円のキャッシュバックをもらっています。

エネチェンジなら自分に合った電気料金プランを見つけられ、臨時収入までもらえる可能性があるのでとてもおすすめです。

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