生命保険加入時にブラックリストに載っていることはバレる?

ブラックリストに載ってしまうと、クレジットカードの発行や各種ローンの契約が難しくなってしまいます。

では、ブラックリスト入りしている状態で、生命保険には加入できるのでしょうか。生命保険加入時にブラックリストの情報はバレるのかどうか、ファイナンシャルプランナーが解説します。

ブラックリストとは

ローンやクレジットカードの返済が滞ったり、自己破産をしたりすると、その情報が信用情報機関に記録されます。

実は「ブラックリスト」というリストそのものは存在しないのですが、この信用情報機関に金融事故が記録されていることを、ブラックリストに載ると表現しています。

ブラックリストに載るということは、過去に支払いに関する問題があったことを意味するので、様々な制限を受けることになります。

ブラックリストに載っていると制限されること

ブラックリストに載っていると、次のようなことが行えなくなったり、難しくなったりしてしまいます。

ローンの契約

ブラックリストに載っていると、基本的には新たなローンを組むことができません。住宅や車を買うときもローンが組めないので現金一括購入となり、ハードルは高くなってしまいます。

ただ、車は販売店のディーラーローンや自社ローンであれば、契約してもらえる可能性はあります。

携帯電話の分割購入

携帯電話やスマホを分割で購入することができなくなります。分割ではなく一括購入であれば、契約すること自体は問題ありません。

クレジットカードの作成

信用情報に傷が付くと、新たなクレジットカードを作ることができなくなります。現在使用中のクレジットカードも、有効期限を迎えるときに更新ができません。

カーリースの契約

カーリースの契約にも影響があります。カーリースの審査はカーローンの審査よりは通りやすいと言われていますが、ブラックリストに載っていることで断られる可能性は高まります。

保証人になる

ブラックリストに載っている人は保証人になることができません。

ブラックリストに載っていても生命保険には加入できるしバレない

それでは、生命保険の契約はブラックリストに載っていると影響があるのでしょうか。

実は、ブラックリストに載っていても生命保険の契約をすることは可能です。

生命保険を申し込んでも、保険会社は信用情報機関への照会を行いません。そもそも保険会社は信用情報機関に加盟していないため、個人の信用情報を照会することができません。

そのため、生命保険に申し込むことで、ブラックリストに載っていることがバレることもありません。

知り合いから生命保険に加入しても、ブラックリストに載っていることはバレないので安心してください。

保険料の滞納があってもブラックリストには載らない

もし加入している生命保険の保険料に滞納があったとしても、ブラックリストに載ることはありません。

ローンやクレジットカードの支払いは返済ですが、生命保険の保険料の支払いは借りたお金の返済ではないからです。保険料の滞納があっても信用情報に傷は付かず生命保険が失効するだけです。

契約者貸付で延滞をしてもブラックリストには載らない

生命保険には契約者貸付という制度があります。これは、生命保険の契約者が保険会社からお金を借りられる制度です。

お金を借りるとなると信用情報が関係してくるのではないかと思うかもしれませんが、この契約者貸付を利用してその返済が滞ってもブラックリストに載ることはありません。

なぜなら、契約者貸付で保険会社から借りるお金は、契約している生命保険の解約払戻金の一部だからです。

解約払戻金の一時的な前借りのようなものなので、返済が遅れてもブラックリストに載ることはありませんし、契約者貸付はブラックリストに載っている人でも利用可能です。

ただし、契約者貸付制度にはある程度の解約払戻金が必要です。掛け捨ての保険や解約払戻金の少ない生命保険だと利用することができません。

ブラックリストに載っている人が生命保険に入るときの3つの注意点

ブラックリストに載っていても生命保険には加入できますが、気を付けておきたいことを3点お伝えします。

保険料が支払える範囲で加入する

生命保険の説明を受けていると、保障額を増やしたり色々な特約を付けたりすることが必要に思えるかもしれません。しかし、保障額を増やしたり特約を付けたりすれば保険料はどんどん上がっていきます。

保険料が払えるのならいいのですが、途中で払えなくなって解約することになっては意味がありません。

生命保険は1回きりの買い物ではなく、支払いが長期に渡ります。自分が支払える保険料の範囲内で加入することが重要です。

失効に注意する

保険料の支払いが滞ると、失効となり生命保険の効力が失われます。生命保険が失効している間は保障を一切受けられなくなります。

月払の場合、1ヶ月は保険料が落ちなくても大丈夫ですが、2カ月連続で落ちないと失効してしまいます。

失効してもブラックリストには載りませんが、保障がなくなるのは痛手ですので失効しないように気を付けましょう。

契約者貸付の利用は慎重に

先ほどお伝えした契約者貸付の利用には注意が必要です。

契約者貸付で借りるお金は解約払戻金の一部ですが、利息が取られます。契約者貸付をしている間は、保険会社がそのお金を運用することができないからです。

その利息は契約している生命保険によって異なり、予定利率の高い昔のお宝保険ほど利息も高くなります。契約者貸付を利用するときは、利息が何%なのか、どのように返済するのかを考えてからにしましょう。

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