住宅ローンの借り換えは同じ銀行でもできるの?

住宅ローンの借り換えは家計の節約の王道です。金額が大きな長期ローンですから、わずかな金利差でも数百万円の節約につながることがあります。

住宅ローンの借り換えは、現在住宅ローンを借り入れている銀行とは別の銀行に変更することがほとんどです。もし住宅ローンを契約している銀行の金利が引き下げられていたら、同じ銀行間で住宅ローンの借り換えはできるのでしょうか。

同じ銀行で住宅ローンの借り換えはできない

基本的には、同じ銀行で住宅ローンの借り換えをすることはできません。

金利2%で契約している住宅ローンの金利が1.0%に引き下げられていたとします。金利1.0%の住宅ローンに借り換えられれば、毎月の返済額は減らせ大きな節約が期待できるので検討したいところです。

しかし、貸し出している銀行からすると、借り換えを認めれば利息収入が減ることになり、デメリットしかありません。銀行も商売ですから、自分たちの利益が減ってしまう借り換えをOKしてくれないのです。住宅ローンを利用している身からすれば残念ですが、こればかりは仕方ありません。

同じ銀行でも別商品の住宅ローンならOKなことも

同じ銀行間で住宅ローンの借り換えができないのは、同じ商品の場合です。フラット35から変動金利の住宅ローンに借り換えるような場合の話は別で、同じ銀行間でも受けてもらえるケースが多いです。

とはいえ、あくまでも借り換えなので同じ銀行間であっても審査は行われますし、手数料もかかる点には注意が必要です。

フラット35なら同じ銀行間でも借り換えられる場合がある

同じ銀行間で同じ住宅ローンの借り換えはできないと書きましたが、フラット35に関しては扱いが違います。フラット35は銀行で扱っている住宅ローンですが、公的機関である住宅金融支援機構がバックアップしていて、一般の住宅ローンとは仕組みが異なります。

そのため銀行によっては、フラット35なら同じ銀行間の借り換えを認めているところもあります。

住宅ローンの借り換えができなくても金利交渉はできる

同じ銀行間で同じ住宅ローンへの借り換えはできませんが、借り換え以外にも住宅ローンの金利を下げる方法はあります。その方法とは金利の引き下げ交渉です。

実は住宅ローンの金利引き下げ交渉はいつでも行うことができます。金利を下げることは銀行にとって利益の減少を意味するので、住宅ローンの借り換えと同様に受け入れてもらうのは難しそうです。金利を下げてくれと言うだけでは、間違いなく突っぱねられます。

この金利引き下げ交渉の成果確率を上げるためには、コツが要ります。

金利引き下げ交渉の成功のコツ

金利引き下げ交渉を成功に導くコツは、他行の住宅ローンへ借り換えを検討していることを伝えることです。なんとなくではなくて本気で借り換えを検討していることを伝える必要があります。

具体的に○○銀行の金利○○%の住宅ローンと決め、借り換えシミュレーションもしておきましょう。できれば借り換えの事前審査までしておいた方が本気度は伝わります。銀行側からすれば、借り換えられて他行に利益を持っていかれるくらいなら、金利を下げてでも継続してもらいたいと考えます。

実際にわたしも金利を引き下げてもらったことがあります。その時は金利引き下げ交渉のことは知らず、本気で他行へ借り換えようと思っていたら、今の銀行から金利を引き下げるからと引き止められました。やはり金利引き下げのコツは、他行への借り換えの本気度です。

実際に他行で借り換えするつもりで行動するのがコツ!

金利の引き下げは住宅ローンの借り換えよりもラクだし安い

住宅ローンの借り換えには各種書類を揃えて審査を受ける必要がありますが、金利の引き下げはもっとラクです。

わたしの場合ですと金利引き下げ交渉はすべて電話で行ったので、書類は何一つ提出していません。最後に平日に1回だけ銀行に行ってサインをしたぐらいです。

また、住宅ローンの借り換えには数十万円の諸費用が必要ですが、金利の引き下げだとわずか手数料を払うだけで済みます。わたしのときは5千円程度だった気がします。

住宅ローン金利の引き下げ交渉をやってみる価値はある

金利の引き下げ交渉は失敗したところで何も失うものはありません。これまで通りの住宅ローンが続くだけです。借り換えを検討しているのであれば、金利引き下げ交渉はその過程で行えてしまうことです。

現在契約している住宅ローン金利が今の相場よりも高いのなら、借り換えと同時に金利引き下げ交渉をしてみる価値は大いにあります。うまくいかなければ、他行で借り換えればいいだけです。

まずは、金利引き下げ交渉の材料となる金利の低い住宅ローンを探してみましょう。

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