給料の上昇が物価の高騰に追いつかない今だからこそ、水道料金を節約したいと考えている奥様も多いのではないでしょうか。
家庭の水道使用量が一番多いのは浴室ですので、水道料金の節約には節水シャワーヘッドがとても効果的です。
シャワーの使用量を減らすと、水道料金だけでなくガス料金も節約できます。
そう聞くとすぐにでも節水シャワーヘッドに交換したいところですが、まずは自宅のシャワーがどのタイプなのかを確認する必要があります。
浴室のシャワーにもいろいろなタイプがあり、節水シャワーヘッドによっては対応していないものもあるからです。
今回は、2ハンドルシャワー混合栓に節水シャワーヘッドが使えるのかどうか、その判別方法を説明していきます。
2ハンドルシャワー混合栓とは
2ハンドルシャワー混合栓という名称を聞いてもピンとくる人はほとんどいないと思いますが、上の画像がその2ハンドルシャワー混合栓です。
みなさん見たことはあるのではないでしょうか。
2ハンドルシャワー混合栓は、お湯と水の2つのハンドルがあり、お湯と水を混ぜて温度や水量を調節する水栓のことです。
最近の住宅ではサーモスタット混合栓が多いですが、少し古めの家や賃貸住宅だとこの2ハンドルシャワー混合栓をよく見かけます。
2ハンドルシャワー混合栓で節水シャワーヘッドは使えるの?
この2ハンドルシャワー混合栓で節水シャワーヘッドを使えるかどうかは、逆止弁の有無で決まります。
2ハンドルシャワー混合栓に逆止弁があれば問題なく節水シャワーヘッドを使うことができますが、逆止弁がないと使えない節水シャワーヘッドもあるからです。
逆止弁とはいったい何?
逆止弁とは、水の逆流を防ぐ弁のことです。
2ハンドルシャワー混合栓はお湯と水を混ぜて温度や水量を調節します。
普通に使う分には逆流などしないのですが、一部のシャワーヘッドで通常とは異なる圧力がかかると、水が給湯器に逆流してしまいます。
この給湯器への水の逆流を防ぐのが逆止弁の役割です。
逆止弁がないと逆流した水が給湯機に入り、給湯器の故障の原因となってしまいます。
2ハンドルシャワー混合栓に逆止弁がないと使えない節水シャワーヘッド
止水スイッチ付の節水シャワーヘッド
水栓のハンドルを締めなくても、シャワーヘッドの手元でシャワーを止められる止水スイッチはとても便利で人気の機能です。
残念ながら、この止水スイッチ付きの節水シャワーヘッドは、逆止弁がないと使えません。
止水スイッチでシャワーを止めても、お湯と水は元から止められていないので、強い水圧がかかります。
この時、給湯器を通って出てくるお湯よりも、水道管から出てくる水の方が強い勢いのため、シャワーヘッドで無理やり止めた水がお湯の方に逆流してしまうからです。
止水スイッチ付の節水シャワーヘッドでも止水をしなければ、物理的には使うことは可能なはずです。
ただ、シャンプーなどで目を閉じながらシャワーを使用していると、意図せず止水スイッチを押してしまうことがあります。
そんなことで給湯器を壊してしまって、何万円もの出費になってしまっては元も子もありません。
やはり、逆止弁がない2ハンドルシャワー混合栓では、止水スイッチの付いていない節水シャワーヘッドを使用するのが無難です。
節水効果の高いシャワーヘッド
節水シャワーヘッドは、散水板の穴を小さくしたり減らしたりすることでシャワーの水量を減らします。
節水効果の高いシャワーヘッドほど散水板の穴は小さくなったり、少なくなったりしています。
そうなると、シャワー内の圧力が高くなり、水が給湯機の方に逆流してしまうことがあります。
具体的にどれくらいの節水効果があると使えないのかを一概に言うことはできません。
節水率のもとになる数値自体がメーカーによっても異なるからです。
必ず2ハンドルシャワー混合栓の逆止弁なしに対応した節水シャワーヘッドを選びましょう。
2ハンドルシャワー混合栓の逆止弁の有無を見分ける方法
2ハンドルシャワー混合栓に逆止弁があるかどうかを見分ける方法はとても簡単です。
2つのハンドルの間にあるレバー(つまみ)に注目しましょう。このレバーはシャワーとカランを切り替えるためのものです。
このレバーに一時止水機能があれば、逆止弁があると判断できます。逆止弁があると、レバーを動かしてシャワーからカランに切り替える中間地点で水(お湯)が完全に出なくなるポイントがあります。
この場合、レバーに「STOP」や「止」のような表示やマークが付いていることが多いです。
一方で逆止弁がないと、ハンドルを閉めないかぎり、シャワーかカランのどちらかからは必ず水(お湯)が流れます。
逆止弁がない2ハンドルシャワー混合栓対応の節水シャワーヘッド3選
2ハンドルシャワー混合栓に逆止弁が付いていればほとんどの節水シャワーヘッドが使用可能ですが、逆止弁がないと選択肢はだいぶ絞られます。
そんな中でもおすすめできる逆止弁なしの2ハンドルシャワー混合栓対応の節水シャワーヘッドを3つ紹介します。
レイニーベーシック
レイニーベーシックの特徴は、強い水圧と節水率40%です。
散水板の穴の直径を0.3mmにすることで、極細で勢いのある水流を作り出しています。
水圧が弱くて悩んでいる方におすすめです。
さらにレイニーベーシックは、2ハンドルシャワー混合栓対応の節水シャワーヘッドの中では高い節水率40%を誇ります。
水道料金とガス料金の大きな節約が見込める節水シャワーヘッドです。
MIGAMI(ミガミ)ストロング
MIGAMI(ミガミ)ストロングは太く強い水流、プレシャン水流が特徴です。
プレシャン水流で頭を予洗いすることで、頭皮に刺激を与えますし、シャンプーの泡立ちもよくなります。
強い水流は男性に人気ですが、ノーマル水流に切り替えることもできるので、強い刺激が苦手な女性でも大丈夫です。
浄水カートリッジで残留塩素を除去し、もちろん節水効果もあります。
浄水ファインバブルシャワーセット
浄水ファインバブルシャワーセットは、逆止弁なしの2ハンドルシャワー混合栓対応の節水シャワーヘッドには珍しく、ファインバブルを発生させるタイプです。
微細なウルトラファインバブルが毛穴の奥まで入り込んで、汚れや皮脂を落としくれます。
残留塩素も除去するので、肌や髪をいたわりたい人に最適です。
ホースもセットなので、シャワーヘッドが外せないタイプの水栓にも対応できます。
節水率も30%あり、節約が可能です。
2ハンドルシャワー混合栓を交換するのもおすすめ
2ハンドルシャワー混合栓でも節水シャワーヘッドは使えますが、お湯の温度調節などが面倒で使い勝手はいまいちです。
業者に依頼して最新のサーモスタット混合栓にしてしまった方が、使い勝手は格段に良くなり、シャワーや入浴が快適になります。
自宅近くのプロの水道交換業者は、ゼヒトモから簡単に探すことができます。
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