賃貸住宅で節水シャワーヘッドに交換してもいいの?

賃貸住宅のシャワーヘッドを節水タイプのものにして、水道料金を節約したいと思ったことはありませんか?

賃貸住宅の装備品は必要最低限のシンプルな物ばかりなので、節水効果のあるシャワーヘッドが付いていることはまずありません。

でも、賃貸住宅のシャワーヘッドを勝手に自分好みの節水シャワーヘッドに換えてしまってもいいのでしょうか?

賃貸住宅での節水シャワーヘッド交換に大家さんの許可は不要

最初に結論から言うと、賃貸住宅でも節水シャワーヘッドの交換はOKです。大家さんや管理会社に相談する必要もありません。

備え付けの照明がイヤな時に、自分好みの照明を買って交換するのと同じようなものです。

節水シャワーヘッドの交換自体は道具も不要でとても簡単な作業なので、業者にお願いするまでもありません。

節水シャワーヘッドの交換方法

節水シャワーヘッドの交換は、特別な道具も使わずに数分で終わる簡単な作業です。

  1. 古いシャワーヘッドを外す
  2. 新しいシャワーヘッドを取り付ける
  3. 水を流してみて水漏れなどの異常がないかチェック

シャワーヘッドは首の部分と根元の部分を握り、雑巾絞りをするようにシャワーヘッド本体を反時計回りにひねるだけで外れます。長年使ってきたシャワーヘッドだと固くなっていることもありますが、そんな時はゴム手袋を使うと外しやすくなります。

古いシャワーヘッドが外れたら、取り付けたい節水シャワーヘッドを根元の部分に差し込み、先ほどとは逆にシャワーヘッド本体を時計回りにしてしっかりと締めます。

水を流してみて水漏れなどの異常がなければ、それで完了です。

シャワーヘッドを外すと中に残っている水が出てくるので、服やスマホを濡らさないように気を付けましょう。
ごくまれにシャワーヘッドとホースが一体型になっているタイプもあります。その場合はホースも交換することで、節水シャワーヘッドに交換することが可能になります。

賃貸住宅で節水シャワーヘッドに交換するときの注意点

節水シャワーヘッドはホースに適合したものを選ぼう!

節水シャワーヘッドに様々なメーカーのものがあるように、シャワーヘッドを差し込むホースにも様々なメーカーがあります。メーカーによってはサイズや規格が異なりますので、節水シャワーヘッドはホースに適合したものを購入しましょう。

賃貸住宅では、蛇口とホースとシャワーヘッドはどれも同じメーカーのものを使うのが一般的です。メーカーのロゴは、蛇口やシャワーヘッドやホースとのつなぎ目あたりにあることが多いです。

取り付けたい節水シャワーヘッドがそのメーカーに対応しているかをチェックした上で、購入してください。

最近では、主なメーカーに対応可能なアダプタが付属されているシャワーヘッドが多いので、INAX・TOTO・LIXIL・SAN-EI・KAKUDAI・KVK・MYM・ガスターあたりのメーカーであれば、問題なく使用できるケースがほとんどです。付属のアダプタがなくても、アダプタのみを別で購入することもできます。

古いシャワーヘッドは捨てないで保管しよう!

マイホームであれば交換して要らなくなったシャワーヘッドは捨てても構いませんが、賃貸住宅の場合はそうはいきません。

賃貸住宅を退去する時には原状回復義務があるので、交換したシャワーヘッドも元のシャワーヘッドに戻してから退去する必要があります。

備え付けのシャワーヘッドを捨ててしまうと退去時に弁償することになってしまうので、洗面台下の収納にでも入れて保管しておきましょう。濡れたままだとカビの原因にもなるので、シャワーヘッドはよく乾かしてからしまうことをおすすめします。

賃貸住宅でも節水シャワーヘッドの購入費用は基本的に自腹

賃貸住宅であっても自由にシャワーヘッドを交換できますが、その購入費用は自己負担になります。標準のシャワーヘッドが装備されているところ、自分好みの節水シャワーヘッドに交換するのですから、その購入費用を大家さんに負担してもらうことができないのは当然ですよね。

ところが、まれに大家さんが負担してくれるケースもあります。

備え付けのシャワーヘッドが壊れた場合

シャワーヘッドも消耗品ですから、普通に使っていてもいつかは壊れます。経年劣化でできたヒビから水漏れを起こしたり、目詰まりを起こして水が出にくくなったりします。

このように自分に非がない状況でシャワーヘッドが壊れた場合には、それを大家さんに伝えることで新しいシャワーヘッドに交換してくれるはずです。その際に、「できれば節水タイプのシャワーヘッドにしてほしい」とダメ元で相談してみましょう。

賃貸住宅で一般的に使われているシャワーヘッドは、安いシンプルな物で600円~900円くらいのものです。5,000円の節水シャワーヘッドはまずNGでしょうが、1,000円~2,000円くらいの節水シャワーヘッドであればOKしてもらえる可能性はあります。

大家さんの立場からすれば新しいシャワーヘッドを買って交換するのは手間ですし、業者にお願いすれば余計な費用も掛かります。

シャワーヘッドそのものの費用が少し増えても、手間がなくなったり、業者への余計な費用をなくしたりした方がうれしい大家さんは少なくありません。

具体的な節水シャワーヘッドの名称や画像・金額を伝え、「よければ自分で買って直しておくので後日清算しましょう」と交渉することで成功の確率はグッと高まります。

ただ、大家さんが費用負担してくれた節水シャワーヘッドは大家さんの所有物です。引っ越す際にその節水シャワーヘッドはそのまま置いていくことになります。もしもその節水シャワーヘッドを持って引っ越してしまうと盗みになってしまうので、気を付けましょう。

ちなみに、乱暴に扱ってシャワーヘッドを壊してしまった場合は、大家さんに怒られた上に弁償させられることになるだけです。新しいシャワーヘッドが欲しいからといって、わざと壊すようなことは絶対にやめましょうね。

  • 賃貸住宅でも節水シャワーヘッドへの交換はOK
  • 退去時は古いシャワーヘッドに戻す必要あり
  • 備え付けのシャワーヘッドが壊れた時は大家さんと交渉の余地あり

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