節水シャワーヘッドはそのネーミング通り、水を節約することができるアイテムです。浴室のシャワーで流す水が減ることにより、水道料金の節約になります。
しかし、それだけではありません。浴室のシャワーはお湯を使うことがほとんどです。そのお湯はガスを使って給湯器で作られています。温めるお湯の量が少なくなれば、ガスの使用量も減るので、ガス料金の節約にもなるのです。
我が家では、2年前に節水シャワーヘッドに切り替えたので、それによってガス料金がどれくらい安くなったのか、さかのぼって検証してみました。
節水シャワーヘッドは水道料金だけでなくガス代も節約できる
節水シャワーヘッドへの交換は、水道料金の節約目当てでする人が多いと思います。わたし自身も水道料金を下げたくて、節水シャワーヘッドにした人間です。実際に節水シャワーヘッドのアラミックに替えたことで、水道料金を節約することができました。
*くわしくは旧ブログ「スマネジ」の記事を読んでみてください。↓↓↓
当時は水道料金のことしか考えていなかったのですが、お湯を減らすことでガス代も節約になることをあとで知りました。
ガス給湯器のしくみ
お湯を減らすことでなぜガス代が節約できるのか、それはガス給湯器のしくみを考えると分かります。
ガス給湯器は、ガスを燃焼させてパイプを加熱し、パイプ内を通過する水をお湯にしています。
火力は設定温度だけでなく、水量によっても調整されます。水量が多いと水の流れが速くなるので、給湯器内で温められる時間も少なくなってしまいます。水量が多くても同じ水温を維持するためには、火力を上げることが必要です。水量が多くなると火力は強くなり、水量が少なければ火力は弱くなります。
節水シャワーヘッドを使うと水量が少なくなるため火力は弱くなり、火力が弱くなるということは燃料であるガスの使用量も少なくなるということです。同じ時間シャワーを使用したとしても、節水シャワーヘッドは水量を減らせるため、火力は下がり、結果としてガス使用量も少なく済み節約できます。
節水シャワーヘッドでのガス代の節約効果を検証
節水シャワーヘッドに替えて、実際のガス代がどのようになったのかを見ていきたいと思います。
購入した節水シャワーヘッド「アラミック」
我が家で購入した節水シャワーヘッドはこのアラミックです。
節水効果が高く、止水スイッチがあり、何よりデザインが妻好みということが決め手でした。
節水シャワーヘッド使用前後のガス料金の比較
節水シャワーヘッド使用前の2019年と、節水シャワーヘッド使用後の2020年のガス料金を比較してみましょう。
2019年 | 2020年 | 前年比 | |
1月 | 9,388円 | 8,580円 | -808円 |
2月 | 7,888円 | 7,478円 | -410円 |
3月 | 7,606円 | 7,183円 | -423円 |
4月 | 6,473円 | 6,273円 | -200円 |
5月 | 5,503円 | 6,734円 | +1,231円 |
6月 | 4,996円 | 4,592円 | -404円 |
7月 | 4,329円 | 3,584円 | -745円 |
8月 | 3,401円 | 3,399円 | -2円 |
9月 | 3,007円 | 3,013円 | +6円 |
10月 | 3,707円 | 3,664円 | -43円 |
11月 | 5,223円 | 5,476円 | +253円 |
12月 | 6,752円 | 6,717円 | -35円 |
年間 | 68,273円 | 66,693円 | -1,580円 |
なぜか2020年5月だけはガス料金が千円以上高くなっていますが、その5月を除けば7月までは数百円安くなっています。8月以降はあまり差がなく、11月にいくらか高くなりましたが、年間で通して見ると1,580円安いです。2020年の水道料金は、2019年の97.7%でした。
これを見るかぎり、確かに安くはなっていますが、思ったほど節約効果はないというのが最初の印象です。
ガス料金の節約を検証する上で考慮すべき2つの点
ガス料金を比較する上で、考慮するべき点が2つあります。
新型コロナウイルス
2019年と2020年大きな違いは、新型コロナウイルスです。
2020年3月から学校は長期の休校になってしまい、我が家の4人の小中学生はずっと家にいました。妻はパートに出られず、わたしも在宅勤務が増えたので、家族みんなの家にいる時間が増えました。
感染予防で手を洗う機会も増え、寒い時期はお湯で手洗いをしていました。
ステイホームで平日はもちろん、土日祝日も春休みもゴールデンウィークも、どこにも遊びに行くことができませんでした。2019年は普通に外出や旅行もしています。
新型コロナウイルスの影響で、2020年のガス使用量は間違いなく2019年よりも増えているはずです。
子どもたちの成長
もう1つの考慮すべき点は、4人の子どもたちの成長です。
子どもたちが大きくなるにつれて、水道もガスも使用量は増えています。お風呂やシャワーも一人で入ったり、入っている時間も長くなったりしています。
これまでの家計簿を振り返ってみると、ガス料金は毎年年間で2,000円~3,000円くらいずつ上がっていました。
節水シャワーヘッドによるガス代の節約効果の検証結果
今回比較したのはガス料金のみです。金額は記録していましたが、検針票は破棄してしまったので、ガスの単価の増減や使用量の変化までは分かりません。ですので、正確な判断とは言えませんが、それでも節水シャワーヘッドでガス料金が節約されたのは間違いないでしょう。
子どもたちの成長を考えれば、これまでのようにガス料金は年間で2,000円~3,000円くらいは上がっていたはずです。さらにコロナ禍で在宅時間の増加もあったので、それも考慮すると、2020年のガス料金は70,000円~75,000円ぐらいにはなっていたのではないかと予想します。
あくまでも個人的な予想になりますが、節水シャワーヘッドによるガス料金の節約額は、年間で5千円くらいはあったと思われます。旧ブログの記事に書いているように、水道料金の節約は年間で3,000円~4,000円程度の見込みです。
今回の私の予想が正しければ、節水シャワーヘッドは水道料金以上にガス料金の節約効果があったということです。アラミックは6,000円ちょっとしましたが、ガス料金の節約も考慮すると、1年もたたずに購入費用の元を取っていたのかもしれません。
水道料金とガス料金の単価は地域によって異なりますし、使用量も家族構成や生活スタイルによって差が出るので、すべての人に当てはまるものではありません。
それでも、我が家では節水シャワーヘッドのおかげで水道料金もガス料金も大きく節約できていたということが分かりました。家計の節約を考えているのなら、まずは節約効果が高い節水シャワーヘッドを使用することをおすすめします。
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