自動車の維持費を安くする任意保険の見直し方法とタイミング

自動車の維持費と聞くと、税金が真っ先に思い浮かびそうですが、それ以外にも維持費はたくさんあります。

任意保険(自動車保険)も、車の維持費の1つです。

任意保険は自賠責保険とは異なり、見直しによって節約をすることができます。

任意保険を見直すことで、高い自動車の維持費を削減することが可能です。

この記事では、任意保険を見直すタイミングと、具体的な見直し方法について説明していきます。

自動車の任意保険とは

自動車の保険は大きく分けると2種類あります。

自賠責保険と任意保険です。

自賠責保険は強制保険とも言われ、加入が義務付けられています。

自賠責保険でカバーされているのは人に対しての補償のみで、対物に関する補償は一切ありません。

被害者1人に対して、傷害120万円、介護4,000万円、死亡3,000万円が、自賠責保険の限度額です。

自賠責保険は車の購入時や車検時に、3年分または2年分の保険料をまとめて支払います。

プランなどはなく保険料も保障額も一律で、自賠責保険に関しては見直しようがありません。

一方の任意保険は、自賠責保険では足りない補償を補うものです。

任意とある通り、加入は義務でなく自由ですが、万が一のことが起きた際に自賠責保険で補償できるものは限定的なため、自動共済も含めると約9割の人が加入していると言われています。

自動車保険とは、一般的にはこの任意保険のことを言います。

自賠責保険では足りない対人補償を上乗せし、対物、車両、自分自身への補償も備えることができます。

任意保険は民間の損害保険会社が販売していて、補償内容も保険料も付帯サービスも様々です。

この任意保険は、見直しによって節約することができます。

  • 自賠責保険 ・・・ ×  見直し不可
  • 任意保険 ・・・・ 〇 見直し可能

任意保険を見直す最適なタイミング

車の任意保険は1年満期がメジャーです。代理店経由で任意保険に加入すると、2年や3年満期になることもありますが、大半は1年満期です。

1年満期の任意保険であれば、等級も1年ごとに変わっていきます。

任意保険を見直すのに最適なタイミングは、満期の2ヶ月前です。

満期の2ヶ月前くらい前には、契約更新の案内が送られ、今のまま契約更新するといくらになるかが記載されています。

契約更新の案内が届くタイミングであれば、忘れにくく、見直しの検討にも十分な時間を取ることができます。

満期の前に見直して、よりよいプランがあれば満期と同時に新たなプランにするのがベストです。

満期時以外で他社の任意保険に乗り換えることのデメリット

1年満期の任意保険ですが、満期時以外でも切り替えることは可能です。

ただ、ノンフリート等級に関してのデメリットもあるので注意してください。

任意保険のノンフリート等級は1年間無事故だと1つ上がり、事故に遭うと3つ下がります。

等級が上がるほど割引率も高くなります。

事故がなければ、更新するたびに1つずつ等級が上がっていくものです。

満期時以外で他社の任意保険に乗り換えると今の等級が引き継がれますが、等級が上がるのは切り替えてから1年後の更新時なので、これまでよりも何ヶ月か遅くなってしまいます。

反対に事故があった場合だと、他社の任意保険に乗り換えたタイミングで等級は下がります。

本来の更新時よりも何ヶ月か早く等級が下がり、保険料が上がってしまうということです。

満期時以外で乗り換えると、等級が上がるのは遅くなり、等級が下がるのは早くなってしまう。

任意保険の見直し方法

環境に変化がないかを確認

まずは環境に変化がないかを確認しましょう。

ここでいう環境とは、おもに家族の状況のことです。

特に、運転者の範囲、対象者の年齢条件、車の使用目的、免許証の色を確認しましょう。

運転者の範囲

誰がその車を運転するのかということです。

本人だけなのか、配偶者も運転するのか、子どもも運転するのかによって保険料も変わってきます。

運転者の範囲が狭いほど保険料は安くなり、範囲が広いほど保険料は高くなります。

たとえば子どもたちが就職や結婚で家を出て車を運転することがなくなれば、運転者の範囲を本人と配偶者に限定することで保険料を節約することが可能です。

対象者の年齢条件

運転者の範囲が決まれば、その対象者の年齢を確認するのが次のステップです。

10代や20代は事故を起こしやすい年代のため、保険料は高く設定されています。

全年齢を補償するよりも、〇歳以上という条件を付けた方が保険料は安くなるので、対象者となる運転者に合わせた年齢条件を選択しましょう。

車の使用目的

車の使用目的は、「日常・レジャー」「通勤・通学」「業務」の3種類があります。

車の使用目的は重要な告知事項のため、実際の使用状況に合うものを選択することが必要です。

保険料は「日常・レジャー」が一番安く、「業務」が一番高くなります。

以前は車を通勤で使用していたが今は日常でしか使用していない場合は、使用目的を「日常・レジャー」に変えることで保険料を安くすることができます。

免許証の色

保険会社によっては、優良運転者の保険料を割り引く制度があります。

優良運転者とはゴールド免許保持者のことです。

主に車を運転する人(記名被保険者)の免許証の色が対象です。

5年間の無事故無違反でゴールド免許に切り替わったら、忘れずにゴールド免許割引を受けましょう。

逆にゴールド免許でなくなったときは、割引がなくなります。

不要な補償や足りない補償はないかをチェック

環境の変化を確認した次に行うのは、補償のチェックです。

これまで加入していた内容で不要な補償はないか、加入していなかったけど必要な補償はないかを見ていきます。

おおまかな補償はあまり変更ないかもしれませんが、特約をよくチェックすることがおすすめです。

ファミリーバイク特約はバイクを手放せば不要になりますし、個人賠償責任特約は他の損害保険で加入していれば二重には支払われないためこちらも不要です。

あと、車も年数が経つと車両保険金額も下がってきます。

今の車に車両保険が必要かどうかは、毎年必ず検討したいところです。

他の自動車保険と比較

任意保険は補償内容が同じでも、保険会社によって保険料に差が出ます。

「保険スクエアbang!」自動車保険一括見積もりを使って、各社の自動車保険を比較しましょう。

一般的に、任意保険は対面で代理店を通して加入するよりも、通信販売方式のダイレクト型の方が保険料は安いです。

わたしも毎年、更新の2ヶ月前に見直しますが、等級が変わることで各社の保険料が逆転することもよくあり、そのたびに保険会社を変更しています。

年間で5万円以上の節約になるケースもあるので、必ず他社の保険との比較は行いましょう。

任意保険の乗り換え方法

次の更新時に合わせて任意保険を他社に乗り換える方法はとても簡単です。新たに契約したい保険会社に申し込むだけです。

申し込み時に現契約についての情報も記入(または入力)するので、これまでの等級を引き継いで乗り換えることができます。

現在契約している保険会社への連絡は一切不要です。更新の連絡があっても、他社の任意保険に乗り換えることを伝えれば問題ありません。更新の書類が郵送されてきた場合でも、何も返送しなければそのまま今の契約は終了します。

5万円以上安くなるケースも!

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