日本では年間に約20万組の夫婦が離婚をしています。
離婚をすると財産を分けることになりますが、もちろんその財産の中には住宅もふくまれます。夫名義の家を妻名義に変更するようなケースもありますが、住宅ローンの残債があると色々と制限があります。
そんなときは住宅ローンの借り換えが有効な手段です。住宅ローンの借り換えをおすすめする理由を詳しく説明していきます。
住宅と住宅ローンの名義は同一
通常、住宅の所有者が住宅ローンの契約者になります。
住宅ローンには色々な条項がありますが、支払いができなくなった時には住宅を差し押さえて競売にかけることも明記されています。ローン契約者が支払いを継続できなくなった時には、契約者名義の財産を差し押さえるので、住宅の名義と住宅ローンの名義が同一である必要があります。
勝手に住宅の名義を変更してはいけない
住宅の名義を変えるには、住宅ローンを借り入れている銀行の許可が必要です。銀行の許可なしに住宅の名義を変更することは契約違反に該当し、最悪のケースでは住宅ローン残債の一括返済を求められることもあります。
それなら、ちゃんと銀行に許可をもらえばいいと考えるかもしれませんが、銀行は住宅の名義変更を簡単には認めてくれません。住宅が他人名義になると返済が滞りやすくなるためです。
住宅ローンも名義変更はほぼできない
住宅ローンの審査は契約者が対象です。契約者がローンをしっかり返済できる人かどうかを審査します。
それなのに、全く審査もしていない人が途中から返済をすることは、銀行からすれば大きなリスクになります。銀行が住宅ローンの名義変更を認めないのは、企業としては当然の判断です。
連帯保証人の変更も難しい
夫婦の収入を合算して住宅ローンを組んだり、ペアローンを組んだりした場合、夫婦で連帯保証人になっているかと思います。
離婚後はもちろん別れた配偶者の住宅ローンの連帯保証人から外れたいでしょうが、離婚しても連帯保証の責任が自動で解除されることはありません。別の連帯保証人が認められることもありますが、やはり銀行はそう簡単には受け入れてくれません。
離婚時の住宅と住宅ローンの選択肢
離婚する場合に住宅と住宅ローンをどうするのか、方法は主に4つあります。それぞれと方法のメリットとデメリットを見てみましょう。
住宅と住宅ローンの名義を変えずに住み続ける
住宅も住宅ローンも元夫の名義で、元妻と子供たちが住み続けるようなケースです。住宅と住宅ローンに関しては特に手続きの必要がないのがメリットです。
デメリットとしては、元夫が住宅ローンの支払いをしなくなってしまうと立ち退きを要求される可能性が挙げられます。また、本来住宅ローンは契約者本人が住むことが前提で借りられます。本人が住んでいないと住宅ローンの契約違反となってしまいます。
住宅ローンを一括返済する
住宅ローンの残債を一括返済すれば、住宅ローンの様々な縛りがなくなります。とはいえ、まとまった資金がなければ一括返済はできません。
住宅を売却する
その家に住むつもりがないのなら、売却してスッキリするのもおすすめです。しかし、売却額がローン残債以下のオーバーローンの状態だと売却できないことがあります。
住宅に引き続き住む人の名義で住宅ローンを借り換える
住宅も住宅ローンも元夫の名義で、その住宅に元妻と子供たちが住み続けることを希望するようなケースなら、元妻の名義で住宅ローンを借り換えるのがおすすめです。
住宅も住宅ローンも元妻名義になるので、住宅に関しては元夫との関係をキレイさっぱり断つことができ、ゴタゴタもなくなります。そして、借り換えによっては住宅ローンの節約ができ、総支払額を大きく減らせる可能性があります。
デメリットは、元妻に安定した収入がないと住宅ローンの借り換えができないことと、住宅ローンの借り換えには手数料などの諸費用が数十万円単位でかかることです。
住宅ローンを借り換えるならモゲチェックを利用しない手はない
離婚するとなると、住宅以外でも様々な話し合いや手続きが必要でかなり忙しくなります。そういう状況で自分に最適な住宅ローンを探して選び、手続きまで行っていくのは至難の業です。
もしも離婚で住宅ローンの借り換えを検討するなら、プロの力を借りた方がより良い選択をスムーズにすることができます。プロの力を借りると言っても、費用はかかりません。
モゲチェックなら無料で、住宅ローンアドバイザーと相談でき、最適な住宅ローンを案内してくれます。離婚と同時に住宅ローンを借り換えることや、現在の収入で借りられる住宅ローンについてアドバイスを受けることもできます。
もちろん、案内された住宅ローンを断ることもできるので、まずは気軽に利用してみることを強くおすすめします。
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