節水シャワーヘッドへの交換は、水道料金の節約に効果的な方法です。
しかし、節水シャワーヘッドを取り付けると、給湯器の火が付かず、水しか出ないことがあります。ガス給湯器が壊れてしまったのでしょうか。
この記事では、節水シャワーヘッドを付けると、給湯器の火が付かなくなることがある原因と対処法を解説していきます。
節水シャワーヘッドからお湯が出ない原因は？
お湯が出なくなる理由は色々と考えられますが、節水シャワーヘッドに交換してすぐにお湯が出なくなったのだとしたら、給湯器の故障ではなく節水シャワーヘッドが原因である可能性が高いと考えられます。
給湯器の修理をお願いする前に、節水シャワーヘッドが原因となっていないかを確認する必要があります。
お湯が出ない原因が節水シャワーヘッドかどうかを確認する方法
節水シャワーヘッドに原因があるかどうかを確認する方法は、とても簡単です。
節水シャワーヘッドに交換する前に使っていた、元々のシャワーヘッドに戻してみてください。以前のシャワーヘッドに戻してお湯が出るなら、給湯器は問題ないと判断できます。
給湯器に火が付かないで水が出る理由
給湯器が壊れていないのに、節水シャワーヘッドに交換するとお湯が出なくなる原因は、節水シャワーヘッドにあるかもしれません。節水シャワーヘッド自体が不良品というわけではなく、節水効果が高すぎて流れるお湯の量が少なすぎることが原因となるケースがあります。
給湯器は、給湯器内の水が流れるときに自動で点火し、パイプ内の水を温めます。しかし、給湯器には最低作動流量というものがあり、一定の水量がないと点火しない仕組みになっています。
そのため、節水シャワーヘッドで水量が少なすぎると、点火せずに水のままシャワーから出ることがあるのです。
電気温水器やエコキュートなどでは起こらない
流れる水量が少なすぎてお湯が出ないのは、ガス給湯器ならではの現象です。電気温水器やエコキュートだと、すでに温めてあるお湯を出す仕組みなので、同じようなことは起こりません。
給湯器が壊れていないときに節水シャワーヘッドを使う方法
シャワーの水量を最大にする
給湯器の火が付かない原因は、節水シャワーヘッドから出る水量が減り、最低作動流量に満たないためです。
節水シャワーヘッドでも、シャワー水量を最大にすることで最低作動流量を超え、給湯器の火が付くことがあります。これが一番簡単な解決方法ですので、まず試してみましょう。
シャワーの水量を最大にしてもお湯が出ないときには、他の方法にするしかありません。
給湯器を交換する
最低作動流量が少ないガス給湯器に変えることで、節水シャワーヘッドが使える可能性があります。
ただ、給湯器の交換費用は高額です。節水シャワーヘッドでは元を取れないくらいの費用になってしまいます。給湯器が古くてそろそろ交換をしようと考えていたならいいかもしれませんが、それ以外の場合はおすすめできません。
キッチンや洗面所でお湯を出しながら使う
キッチンや洗面所でお湯を流しっぱなしにしておけば、節水シャワーヘッドからもお湯を出すことができます。
通常は1台の給湯器で、家のキッチン・洗面所・浴室のお湯を作り出します。シャワーだけで最低作動流量を超えなくても、キッチンや洗面所で使うお湯を合わせて、最低作動流量を超えれば給湯器に火が付くからです。
ただ、この方法だとシャワーを止めている間も、キッチンや洗面所のお湯は流しっぱなしになってしまうので、あまり現実的ではなくおすすめできません。
節水効果が高すぎない節水シャワーヘッドに交換する
今の節水シャワーヘッドではお湯が出ないときに、一番おすすめの方法は他の節水シャワーヘッドに交換することです。
使えない節水シャワーヘッドがもったいないと感じるかもしれませんが、それにこだわり続ける方が時間のムダになりかねません。そこは切り替えて、節水効果が高すぎない節水シャワーヘッドに交換しましょう。
節水効果が高すぎない節水シャワーヘッドってどれ？
節水効果が高すぎない節水シャワーヘッドと言われても、どれを選べばいいの？と疑問に思うかもしれません。給湯器の最低作動流量には差があるので、これなら絶対大丈夫というものはないのですが、個人的には我が家でも使っているアラミックがおすすめです。
アラミックは節水効果が高すぎないわけではなく、十分な節水効果がある節水シャワーヘッドです。それでもアラミックを薦めるわけは、水量を自在に調節することができるからです。
ソフト水流とハード水流があるのですが、レバー式なのでどちらかの2択だけではなく中間にしたり、少し強めにしたりすることもできます。アラミックで水量を調節すれば、たいていの給湯器ではお湯が出る可能性が高いはずです。
＊アラミックがすべての給湯器に対応していることを保証しているわけではありませんので、ご了承ください。
節水シャワーヘッドが原因でガス給湯器が壊れることもある
なお、今回は給湯器が壊れていないケースについて書きましたが、節水シャワーヘッドによって給湯器やバランス釜が壊れることもあります。
くわしくは、下の2つの記事を読んでみてください。
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