終身保険とは?定期保険との違いや特徴をわかりやすく解説 | スマネジ+

終身保険とは?定期保険との違いや特徴をわかりやすく解説

終身保険は、様々な種類がある生命保険の1つです。

終身という言葉自体、生命保険以外ではあまり使われないので、なじみがなくどのような保険なのかも分かりにくいかもしれません。

この記事では、終身保険がどのような保険なのか、特徴や定期保険との違いについてファイナンシャルプランナーが分かりやすく解説していきます。

終身保険とは

「終身」という言葉はあまり聞きなれないかもしれませんが、身が終わるまでのことを指しています。わかりやすくするなら、一生、生涯、終生という言葉に置き換えることもできます。

つまり終身保険をわかりやすく言うと、一生涯保障が続く生命保険のことです。

終身保険は死亡保険で、被保険者が亡くなったときに保険金が支払われます。

終身型や終身タイプと混同されがち

生命保険では、終身型や終身タイプという言葉をよく聞くことがあります。終身型や終身タイプというのは保険期間が終身であることを表していて、死亡保険以外の医療保険や介護保険などでも使われます。

どちらも終身なので混同されがちですが、一般的に終身保険は一生涯の死亡保険のことです。

混同させずにわかりやすくするため、終身タイプの医療保険は、終身医療保険と呼ぶこともあります。

終身保険の特徴

終身保険には次のような特徴があります。

保障が一生涯続く

終身保険の一番の特徴は、保障が一生涯続くことです。定期保険のような満期や更新というものは一切ありません。しかし、特約分が満期や更新を迎えることはあります。

保険料は割高

保障が一生涯続くということは、終身保険は継続しているかぎり、保険会社からすればいつか必ず死亡保険金を支払う必要があるということです。

定期保険のように死亡保険金を支払わずに終わることがないのですから、保険料は定期保険よりも多く必要です。同じ保険金額であっても、定期保険より終身保険の方が保険料は高くなります。

貯蓄性がある

終身保険には貯蓄性があります。掛け捨てではないので、途中で解約しても解約払戻金を受け取ることが可能です。

保険料払込期間が○歳払済や○年払済といった短期払いであれば、保険料払い込み完了後に、解約返礼率が100%を超えるケースもあります。つまり、解約時に受け取る払戻金が、これまでに支払った保険料よりも多くなる可能性があるということです。

終身保険と定期保険との違い

終身保険とよく比較されるのが、同じく死亡保障である定期保険です。定期保険と終身保険の違いを見ていきましょう。

保険期間

保険期間は、終身保険が一生涯なのに対して、定期保険は一定期間のみです。定期保険には〇年満期や〇歳満期のものがあります。満期を迎えても更新できるケースもありますが、保険料は上がります。

保険料

保険料は定期保険より終身保険の方が高いです。定期保険は保険金を受け取らずに満期を迎えて保障が終了することもありますが、満期のない終身保険は継続するかぎり必ず保険金を受け取ることになるからです。

解約払戻金

終身保険には解約払戻金がありますが、定期保険は解約払戻金があるタイプだけでなく、完全に掛け捨てのタイプもあります。解約払戻金がある定期保険でも、満期まで継続すると解約払戻金はなくなり1円も返ってきません。

終身保険がおすすめの人

掛け捨ての保険がイヤな人

解約しても払戻金がない掛け捨ての保険がイヤなら、貯蓄性のある終身保険が向いています。定期保険は掛け捨てではないものもありますが、解約払戻金はあってもそれほど多くありません。

数百万円の葬儀代を準備したい人

一生涯保障される終身保険は、葬儀代の準備に最適です。何歳まで生きるか分からないので、定期保険だと予想以上に長生きをして満期を迎えてしまう可能性があるからです。

保険で貯蓄をしたい人

生命保険で死亡保障を備えながら貯蓄もしたいなら、終身保険がおすすめです。定期保険ではほとんど貯蓄できません。

相続税対策をしたい人

生命保険には、相続時に「500万円×法定相続人の数」の非課税枠があります。定期保険のように途中で満期を迎えてしまうと相続税対策にはならないので、終身保険で備える必要があります。

終身保険が不向きな人

大きな保障を備えたい人

子どもが小さいうちに入るような高額な保障は、終身保険よりも定期保険で用意した方がいいでしょう。数千万円の死亡保障を終身保険のみで準備すると、保険料が高額になりすぎてしまうからです。

保険料を安く抑えたい人

終身保険は保障期間が一生涯なので、定期保険よりも割高です。保険料を少しでも安くしたいなら、終身保険よりも定期保険を検討した方がいいでしょう。

期間限定の保障で十分な人

一生涯の保障ではなく一時的な保障で十分なら、終身保険ではなく定期保険の方が保険料を安く抑えることができます。子どもが独立するまでの期間や、ローンの支払いが終わるまでの期間などを保障したいのなら、定期保険の方が向いています。

終身保険と定期保険で迷ったら

生命保険に加入しようと思っても、終身保険と定期保険のどちらに加入したらいいのか迷うかもしれません。

そんな時はお金や保険のプロであるファイナンシャルプランナーと相談するのがおすすめです。希望のライフプランを立てるのを手伝ってくれ、そのために必要な保障を提案してもらえます。終身保険と定期保険のどちらに入ればいいのかも、わかりやすく教えてもらうことができます。

\ 無料で相談/

コメント

タイトルとURLをコピーしました